RYEMASHの日記

がんがん使って、しっかりお手入れ

SFでもいかが

ようやくSFです

さて、風邪がぶり返した私です。今年の風邪は治ったと思っても、油断するとぶり返すようですので、皆様もお気をつけください。

で、こんな時間に布団の中からこんにちは状態です。

写真も取れないので、ようやくSFのお話でも。

あ、でも、書評を書くような筆力も無いですし、知識もありませんので、ただ好きな本のご紹介ですよ。

まず、私の好きなSFですが、宇宙でのどんぱちや、能力者の話などではなく、この世界とは少し違った倫理観や、法則を持つ世界での、普通の人々の生活を描くようなものが好みです。もちろん、そういうのも読みますけどね。なので、Science成分は少なめな物も結構含みます。

今考えると、初めて触れたのは星新一かと。そこから筒井に行ってという、私の世代ではメジャーな流れです。能力者系なら中学生のころの幻魔大戦かな。20巻近く読んで、なぜああなったと、今でも恨めしい。学研の科学と学習に載ってた”おれがあいつであいつがおれで”も今考えると、SFをベースにした青春ジュブナイルですね。

さて、前書きが長くなりましたが、ぱっと思いつく好きな作家、作品などご紹介。ネタばれは書かないつもりですが、不安な方は飛ばしてください。

いきなり変化球です。あんまりSFには分類されないものかもしれませんが、倫理観の違う世界での人々の生活を描くと言う意味で、私の中ではSFに入ります。別にジャンルにこだわるわけではないですけどね。静かな筆致で描かれる、少し悲しくて、残酷なお話です。これが残酷なのかどうかというところが、私の言う倫理観の違う世界です。もう、私なんかがお勧めする必要なんか無いほど有名な作品ですが、静かな少し寒い夜に読むのがお勧め。

 

がらっと変わって、ハードSFの旗手です。科学知識、特に、相対論、量子論、数論、脳科学、認識論辺りの話題を縦横無尽に使って、物語を構築しています。特にこのディアスポラの始めの章である、アイデンティティの獲得までに関する話は、一発でとりこになりました。ただ、この人の短編集”しあわせの理由”の解説で東大の坂村教授が、理系じゃ無い(上記のような話題に慣れてない)人々にもお勧めってのは、坂村さん、ちょっと読者のリテラシーを高く設定しすぎでしょう。この作者の他の本もいずれご紹介したと思いますが、是非チャレンジして欲しい、そして感想を語り合いたい作者の一人です。

  • 犬は勘定にいれません コニーウィリス

SFとしても、ユーモア小説としても一流です。問題は長いこと。これだけで、読書に慣れてない人は避けるかも。でも、あせらずにゆっくりと読める本ですので、ちょっとした合間を使って読むのがお勧め。犬猫好きにもお勧め。この人はいろんな面を持っていて、この作品と同じ人物(か、どうかは微妙ですが)が登場するドゥームズデイブックという作品もあるのですが、こちらはハードです。どっちから読むかは難しいですが、2作品読んで、すっきりした気分になりたいなら、先にドゥームズデイブックかな。なお、短編集の名手でもあります。

悪い意味で有名になってしまった作品。SF好きを激怒させましたね。若い人は知らないかな。永遠の不良作家です。ある意味後に続く作品の世界観を構築した作品ともいえるかも。ものすごく短い短編ですが、おそらく解釈は千差万別でしょう。私も数年毎に読み返して、その度に感想の変わる作品です。酒を飲みながら読むのもお勧め。

今回はまず有名どころと言うことで、この4冊をご紹介しました。どれもお勧めです。

翻訳者ですが、この人に関しては作者ではなく、訳者で買います。短編集がお勧め。居心地の悪い部屋は大好きな一冊です。エッセイもお勧め。

ではでは

あ、宅急便が来た。

ちょうど、この話題で、これが届きました。

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結局ぽちってた訳です。ディックのUBIK Tシャツですね。

ふだんこういうノベルティものは、マニアなら買うだろうってな売り側の意図が見え隠れして買わないのですが、これはデザインが気に入って買ってしまいました。ブレードランナーからの電気羊で有名ですね。あ、電気羊も当然ぽちリましたよ。ハヤカワオンラインしか在庫が無かったので、まだ届きませんが。

ああ、これがあると、ギブスンモデルのMA-1も欲しくなる。そんなことしたら、来年全部禁酒なので、さすがに買いませんが。

ではでは