RYEMASHの日記

がんがん使って、しっかりお手入れ

超久しぶりのレザークラフト その3

続きです。

酒も新調しましたので続けます。

前回の続きから穴あけです。

f:id:RYEMASH:20150822174729j:plain

いつもと同じですが、こういう細い部材を折り返してくっつけると弓型に曲がりますので、うまく伸ばしながら、銀ペンで線を引きます。菱目打ちも曲がらないよう、きちんと線の上に乗るように気を付けます。

これも、もっとコバぎりぎりに縫っても良いのですが、今回は久しぶりなので、少し余裕を持たせました。

f:id:RYEMASH:20150822180714j:plain

縫い終えたところです。

左が表面、右が裏面です。縫い目に破綻は無いようです。

どちらの面を表に見せるかはお好みですが、表面は斜めの縫い跡が並んでいて、私はこちらのほうが好みです。3mmだとあまりわかりませんが。

縫い終わったところで、コバの処理です。

先ほどのはみ出たボンドを取ったり、張り合わせの段差を平らにします。

基本カッターでボンドを取って、サンドペーパーで均すのですが、今回はカッターだけで処理しました。

まずは目に見えるボンドをカッターで削り取り、そのあとはこうします。

f:id:RYEMASH:20150822181417j:plain

こうやってクルクル巻いて、カッターの刃を立てて、全体を削ります。

こうすると、カッターも当てやすいですし、全体の幅のずれも修正できます。

ここまで来ましたら、次はコバの処理です。

ここは、十人十色の処理方法があるのですが、私の場合は一番簡単な、トコノールでの処理を行っています。

塗り方は、ヘラ等は使わずに、指先にトコノールをちょっと付けて、それをコバに1cm間隔くらいでチョンチョンと置いていき、10cmくらい置いたら指で伸ばすって感じです。

ここも、銀面にトコノールを付けないのが肝要ですので、敏感な指先を使うのが一番楽だと思います。

できれば、この細いコバ面の真ん中に置くことができれば、一番綺麗に処理ができます。

で、そんな風に、トコノールを付けて、棒で磨いたのがこちら。

f:id:RYEMASH:20150822182342j:plain

左が磨いた後、右が磨く前というか、くっつけたままの状態です。

この段階ではまだトコノールが乾ききって無いので、この後磨けばさらに艶が出ます。

なお、ここで接着面が開いたり、ボンドが残ったりしていたら、もう一回サンドペーパで荒らしてやり直しがききますので、慎重かつ大胆に行きましょう。

ってことで、今回の成果はこちら。

f:id:RYEMASH:20150822182844j:plain

肩ひも2本です。

接着待ち時間を除くと実作業時間は3時間ってところでしょうか。

そのうち2時間は縫う時間です。この長さで1本約1時間かかります。

ミシンなら数十秒で終わる作業なんですけどね。そりゃ手縫いの市販品は高価な訳です。その分丈夫さは段違いですが。

ちなみに、この作業の自分評価は40点くらい。

出来自体は70点くらいですが、途中でカッターでちょっとだけ手を切ったので30点マイナスです。

作業で怪我をするのは、一番やってはいけないことですので。

あとはコバ面に少しだけ接着層が見えてしまったところです。

本当に綺麗に仕上げるなら、コバに近い端のところはボンドをそのまま塗るのでは無く、ボンドを水で薄めて流し込むという方法がありますし。

まぁ、でも、まずは満足です。実は鞄を作る際に一番きついのがこのストラップの作成なのです。縫う距離は長いし、でも出来上がっても何か立体ができる訳でも無いし、でも縫い目の出来は一番目立つから気を抜けないしと。

あとは、本体への縫い付けと、本体の側面縫いなのですが、少し時間がかかりそうです。

今日の作業で、この色の糸が大分無くなってしまったのです。

ビニモも意外に置いている店が少なく、同じ色の糸を入手するのに時間がかかるかもしれません。ま、ストラップの縫い付け以外が、表に見えない部分なので、別の糸でもいいんですが。

てな感じで、自分の勘を思い出すためにも細々と書いてしまいしたが、やはりモノづくりは面白いです。

さあやるぞ、と腰を上げるまでに時間はかかるのですが。

ではでは