ワークブーツ 9870 オイルアップ
こちらは実施
普段、革の艶とか表情とか言っていますが、こちらは靴なので、やはり履き心地が一番大事です。
ということで、前回のオイルアップからほぼ4か月経ち、更に先日の雪でかなり濡れて履き心地が悪くなってきたのでオイルアップです。
ちなみに、今回の履き心地の悪さってのは、なんというか、足の動きに革がうまくついてこないという感覚です。
では、オイルアップ開始です。今回は各工程の革の変化を撮っています。
まずは、オイルアップ前の姿。歩行距離は665Kmです。
作業は昨日から開始しています。こちらは、その先日に履いて、まだブラッシングもしていない状態です。艶は結構残っていますが、クロンダイクは革自身の艶なので、革の乾燥やオイル抜けに関わらず、ブラッシングで艶はでます。
続いて、ブラッシングで汚れを落として、リムーバで綺麗にします。
手前がリムーバ後、奥がブラッシングだけの状態です。
リムーバで拭くことで、艶も落ちます。
ワイプオールもかなり黒くなってます。
ということで、すっぴんになった姿です。
先日某Dさんのブログコメントでも書いたのですが、この9870をこのようなマットな表情にするのも良いなと考えているのです。
が、この状態でもブラッシングすると結局艶が出てしまうし、ブラッシングをせずに履くのも嫌だしと、艶を出すより難しいのです。
まぁ、このあたりの方法は追々考えるとして、今回はいつも通りにマスタングを入れます。このようなコバの深い靴ですとペネトレイトブラシを使うと非常に楽です。
マスタングは元々浸透性が非常に良いのですが、今回は革の乾燥がかなり進んでいたらしく、いつにも増して浸透が早いようです。
マットなところが浸透済みのところです。
つま先やかかとのような、あんまり革が動かない部分は浸透が遅くなります。
さて、この状態で一晩おいた姿がこちら。
全体にオイルが浸透してマットな風合いです。
ここからはブラッシング。
いつもなら豚→馬か、豚のみで仕上げるのですが、今回からは化繊ブラシを使います。
結果がこちら。
ちょっとマットです。
どのブラシもそうなのですが、使い始めはマットになる傾向があります。この後使い込むとブラシも成長して、そのブラシ特有の艶が出てくるはずです。
ちなみに、馬ブラシだと金属的な艶が、豚ブラシではちょっと濡れたような艶が出ていましたので、この化繊ブラシではどんな風に変化していくのか楽しみです。
ただ、今回から使っているブラシですが、ちょっと毛足が短めで、台のホールド感がイマイチなので、ダイナミックブラッシングがし難いのです。
暫く使って、どうしても慣れないようなら他のモノを探してみましょう。
てことで、今回のオイルアップ作業でした。
ではでは