素人が語るカメラ話 その5.1
昨夜の残り
昨晩2題と書いておいて、1題目で力尽きましたので残りのお話しです。
今回、ベタ旅ではすべてND64を使ったスローシャッター撮影を行いましたが、そのND64がどの位のものかという点と、撮影中気になったことの検証です。
まず基本の一枚。
ND無し。Mモード、SS 1/320s、F4.0、ISO3200、WB3000Kで0EVになるように調整しました。
この設定のままでND64を付けるとこう写ります。
6段落ちて殆ど真っ暗です。金具のハイライトがちょっと見える程度ですので、光学ファインダーではほぼ撮影不可能だと思います。ここまで光量が落ちますのでAFも迷いがちになりました。
で、ここからカメラの露出計で0EVになるようにシャッタースピードを長くしていくと、1/10sで0EVになりました。
それがこちら。
露出計的には0EVになってますが、明らかに1枚目より暗くなってます。
机上計算上でも、6段上げるとシャッタースピードは1/5sになるはずですので、1/5sで撮ってみたのがこちら。
見た目的には基本の1枚目とほぼ同じになりました。この時の露出は+1.0EVとなってます。
やはりこれだけ暗くなると、露出計も誤差が大きくなるのでしょうか。
ここで、撮影中気になったことというのは、少しだけ露出を下げる、具体的には-0.3EV下げただけで、妙に暗くなるという点だったのですが、この実験で理由がわかりました。
おそらく、ND64を付けるとカメラ測光で0EVとされる明るさは、上記1/10sの一枚のようにそもそも暗くなっていたのでしょう。
なので、ここから-0.3EV下げると当然更に暗くなるわけです。ベタ旅中はフィルターを外さなかったので、比較して暗いと気が付かなかったのかも。
あ、-0.3EVにするのは現像時にシャドウを上げれば暗部階調が復活するので、白飛びさせないようにする為なんですが、このNDで暗くしてしまうと本当に黒潰れするようで、シャドウを上げてもあんまり効果がありません。この辺は撮影時に気を付ける必要がありそうです。
しかし、もう一点ND64を付けると色合いが青っぽくなるなと感じていたのですが、今回の実験では逆の結果になりました。NDを付けた方が少し暖色よりになってます。
この辺りは自然光とか、絞りとか色んな要素が絡んでいるのでしょうか。
てことで、濃いNDでの撮影は普段と違う一枚が撮れるので面白いのですが、もう少し癖をつかむ必要がありそうです。
ではでは