RYEMASHの日記

がんがん使って、しっかりお手入れ

初めての酒器であり

苦い思い出でもあり

何はともあれこちらから。

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お題はこのぐい呑み

ほぼ30年前に購入した酒器、学生時代に初めて買った酒器です。

記憶を探ると、今は無き札幌五番館の地下。その頃日本酒を含めた酒の品ぞろえが良かったフロアで買ったはず。

ですが、バカなんで焼き締めの扱いなんて知るわけもなく、カビさせてしまったのです。

さすがにしまったと思い、何度も煮沸して臭いとかは無くなったのですが、カビた部分の色合いが変ってしまい、何となくの後ろめたさから、棚の奥にしまってました。

これを、先日台所を整理した時に再発見し、改めてWebでカビの落とし方なんかを調べたところ、焼き直しなりをしない限りは元には戻らないらしい。

ですが、共通して書いてあったのは、カビたからといって捨てちゃダメ、それも含めて使えというモノ。

確かに、革と一緒で、傷や汚れも味になるのでしょう。カビは別物ですが。

実際は数十年ぶりに煮沸して、たわしでゴシゴシするとずいぶん綺麗になったから使おうと思ったのです。この年月で、カビも地も枯れたのかも。

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酒は、長野、志賀泉酒造の一滴二滴。

しかし、こうやって写真で撮ると、三層の酒器だったのですね。高台と椀の部分が違う土なのは見て分かっていたのですが、椀の部分も二層になってるのは写真に撮って初めて分かりました。

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酒に戻って、冷では苦みと少しのフルーツ感。温度が上がると濃くなるかなと思いきや、ちょっと上がったところではかなり鋭い味。そこから更に上がると濃い旨味。変化の大きい酒で面白い。

更に酒器に戻ると、結局今の酒器集めは、30年ぶりの趣味であり、ガンガン使いつつしっかりお手入れってのも、この酒器で失敗した経験が奥底にあったのかな、なんて考えたり。

ま、全ての先輩としてこの酒器も常用にしましょう。そして更に枯れさせましょう。

てことで

ではでは