AKG N200 WIRELESS
AKGサウンド
電車通勤になってからBe6iは遮音性の低さで使えなくなり、フィッシャーのOMEGAを常用していたのですが、どうにも所謂シュアー掛けが鬱陶しい。
有線ではシュアー掛けでもなんも気にしなかったし、ケーブルのタッチノイズも無いので良いこと尽くめのはずなのですが、BTイヤホンですと、せっかくワイヤから解放されたのに耳にかかるのが微妙なストレスにも感じていました。
更に、最近妙に音切れが多くなり、スマホ側かなと思ったらどうやらイヤホン側の劣化っぽい。一度壊れて交換したくらいなので、劣化も早いのかな。
なんていう要因が重なったことで、新たにBTイヤホンを購入しました。
こちら。
AKGのN200 WIRELESSです。
AKGのBTイヤホンでは2製品目ですが、一つ目がN5005という、まぁ気楽に買えるものでは無いし、ケーブル交換で対応ということで、BT専用機としては実質初製品。今日発売で今日購入です。
遮音性重視という観点ではこの背圧を調整するベンチレーション・システムの存在が不安だったのですが、店頭で視聴するとまぁまぁ良好。OMEGA程良くはないですが、Be6i程悪くもない。
装着性としては、この3角形のゴムが特徴ですが、正直あっても無くても良いかな。ま、邪魔にもならないので良しです。タッチノイズはケーブルが布巻ケーブルなのでちょっと多め。強度や絡み難さとのトレードオフでしょう。
面白いというか、一番の違和感はリモコンが左側にあること。これは慣れの問題かな。
リモコンの操作感はクリック感もあり、両端のクリックはシーソー型でOMEGAの様な力も必要ありません。ここはOMEGAがロシア仕様ならでは特殊性でしょう。知りませんが。
ここらでようやく音の話を。
AKG製品を購入するのは4品目。過去の製品は全て手放してしまいましたので今手元にはありませんが、AKGといえば広い音場とフラットな音。どちらかというと高音よりのイメージ。K712 proのオープン型が私のAKGのイメージです。
今回選択した理由も先述した今の不満に加えて、広い音場が欲しかったからです。
で、聴いた感想ですが、付属のシリコンイヤーチップですと、所謂記憶にあるAKGの音。音が痩せている訳では無く、フラットでちょっと高音より、かつ広い音場。低音もボンボン響かせる方向では無く、制御の効いた音という感じ。強いアンプでドライブするスピーカーの印象です。
ただ、今回は遮音性重視ということで、いつものクリスタルラインのウレタンチップに交換しました。これにより、音場は少し狭くなり、低音も強めになりましたが許容範囲内です。
もし、電車とかうるさい環境でなければシリコンチップをお勧めします。
ちなみに。今回この製品を選ぶにあたり、対抗馬としてはSENNHEISER MOMENTUM Free、BeoPlay H5がありましたが、敢えて試聴はせず。何故なら結論が出無さそうだから。と言いますか、このN200を視聴して不満があったなら他のモノも聴こうと思っていたのですが、一発で気に入ったので、敢えての比較せずなのです。
ここからは些末。
パッケージングはコンパクトで高級感があります。がゼンハイザーとかAKGの様なプロ仕様ブランドならば、パッケージングを質素にしてコストを下げてくれた方がうれしいかも。
箱は開けやすいですが、ウレタンからイヤホン本体を取り出すのが面倒だし。
充電はMicro USB。ここは後発ならばUSB-Cにしてほしかったかな。
10分充電で1時間再生という高速充電対応なのは良いですね。
ちなみに、再生時間を試してみると、apt-xの大音量で6時間強でした。普通の音量ならもう少し増えるでしょう。
てことで、購入したばかりで外でも使っていないので、まだこれから感想も変わるかもしれませんがファーストインプレッションは良好な一品です。
左右分離型をターゲットに入れなかったのは後二つくらい技術的ブレイクスルーが欲しいから。電池の持ちと音切れ改善です。
ではでは