RYEMASHの日記

がんがん使って、しっかりお手入れ

NT01AX 2週間使ってみて

切れない

本当に切れないのです。接続も電池も。

初代NT01が発売されてから1年も経たないうちにここまで進化するとは思いもしませんでした。以前に、TWSの問題点は接続と電池と書いたことがあるのですが、その2点が見事にクリアされています。

接続性で言えばこの2週間ほぼ毎日使って、東京駅や横浜駅などにも行ったのですが、3回ほどプチっといった程度。ヘッドフォンを含め、これまで使ったどのBT機種よりも強固です。

電池に関しては、搭載されているSoC QCC3026の特徴であるロールスワッピング。これはペアリングした際に、左右で電池残量の多い方がメインでプレイヤーとつながるという機能です。

以前、Momentumで再生時間を計った際に、最終的にメインのRが0%になっても、サブのL側は37%の残量がありました。ロールスワッピングはこの偏りを出来るだけ少なくして、左右の電池を使い切ろうというモノです。

実際に計測したのがこちら。

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Android9からは、このようにBT機器の残量が表示されますので、momentumのように専用アプリが無くてもある程度の残量がわかります。

この時は、Rがメインでつながって、100%からスタートです。ちなみに100%の時はLがつながることもあるようですので、この辺りは表示には表れない細かい桁があるのでしょう。

接続はaptXです。

このまま、一度も接続を切らず、つまりロールスワップをしないで再生すると、8時間で再生が止まりました。スペック通りですが、それでも旧NT01やmomentumのほぼ2倍の再生時間です。

次に、約2時間毎に一度接続を切って、再接続をする。つまりロールスワップをした場合です。

2時間後の残量は以下の通り。

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Rが80%まで減っています。これを再接続つまりロールスワップすると。

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95%の残量があるLにスワップされます。

こんな風に、残量の多い方をメインで接続する訳です。

このまま、2時間毎、残量が10%を切ってからは数十分毎に再接続を繰り返すと最終的に、両方3%まで同等に減りました。

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そして、この10分後に再生停止です。

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画面の時間を見て頂ければお分かりのように、開始が13:04、停止が23:14ってことで、10時間再生し続けました。

なんというか、凄いとしか言いようがありません。

更に言うと、実際の使用時には適宜ケースにしまい、その度に充電されるので、体感というか実働としての稼働時間は更に伸びるわけです。

こうなると、momentumの立場はという話になりますが、正直なところ先にこのAXを手に入れていれば、momentumは買わなかったかも知れません。使い勝手の面でも、AXは左右で明確に形が違うので、目で見なくても左右が判別できる、ケースから取り出しやすい、転がり難い等の利点があります。

音質は完全好みの問題ですので、TWSにどこまで求めるか、ゼンハイザーの音がどれだけ好きかというところです。そういう意味では、momentumを購入したことに個人的に後悔はしていません。

していませんが、普通にお勧めするならば、QCC3026搭載のAXになります。趣味の世界でコストパフォーマンスを持ち出すのは野暮な話ですが、1万円以上の差を見つけられるかというと微妙です。

但し、こう書くと、TWSはSoCの能力に依存してしまっているようにも取れますが、逆に考えると、接続性と電池という基本的な問題がSoCで解決されるなら、後は最終的な音作りに専念できるという面で、伝統的なオーディオメーカーは一日の長があるとも言えます。

各メーカーさんにはぜひ頑張ってほしいな。

てことで、偉そうな締めになったところで。

ではでは