革用オイル比較
比較してみました
今日も良い天気でしたね。
今回は、レザークラフトや革製品の手入れに使っているオイル、ワックスの比較です。
まずはラインナップです。
左からBee outdoors、尾山製材革用、尾山製材木材用、ラナパー、マスタングです。ラナパーとマスタングの間は何も塗ってないゾーンです。
実は、マスタング以外の結果は、某密林さんの尾山のところにも書いたのですが、今回マスタングも含めての比較です。
なお、前回の比較からは1ヶ月ほどたってます。
この5製品、全て革に使えるものですが、尾山木材用は参考ですね。またマスタングだけ、動物性(馬)の油ですが少しだけ蜜蝋が入ってますので、今回加えてみました。有機溶剤入りはありません。
んで、結論から言うと、マスタング恐るべしでした。迷ったいたらこれがお勧め。動物性ですが、獣臭や変なべたつきは一切ありません。塗って一晩置くと、良い感じに染み込みます。
実は、前回の実験の二日目の時点では、尾山革とマスタングはかなり色が濃くなっていたのですが、上記の写真のように、現在はほとんど分からないレベルです。そういう意味ではどれを使っても、色味という点では全てあまり変わらず。
次に、水をたらしてみたのがこちら。
まず、塗ってないゾーンはすぐに浸透していますね。マスタングは完全に撥水しています。その他は大体同じ感じ。はじいてはいますが、少し染み込みもあります。
さらに5分後がこれ。
ラナパーさんが脱落しました。
前回の実験では、ラナパーと尾山木材用はかなりがんばっていたのですが、ラナパーは持ちが少し弱いのかもしれません。
その他はやはり変わりませんね。マスタングも少し染みてきてます。
さて、今回試した製品は全て評価の高いものですが、うたい文句や価格、材料に微妙な違いが有ります。例えば、Bee outdoordsはカルナバロウと蜜蝋だったり、尾山は菜種と椿油、ラナパーはラノリンとワセリン入り、マスタングはもちろん馬のように。
また各々使用されている方の意見を見ても、ワセリンはだめとか、植物性油は革に悪いとか、逆に動物性が悪いとか、本当に様々です。
個人的には、好みのものを使えばいいんじゃないのという、実もふたも無い意見なのですが、客観的にコストパフォーマンスなら、Beeとマスタングは良いかも。尾山革は性能はいいのですが、やわらかくて使いすぎてしまうきらいがあり、結構お高くつきます。ラナパーはBeeとかと同じくらいかな。
ちなみに、私は、雨の日にも履くようなブーツはマスタング、あえて、革を柔らかくしたくないものにはBee、少し柔らかく、かつ防水もってのには尾山革用と分けてます。
あ、特筆すべき点としては、Bee outdoorsの香りは本当に良いです。というか、蜂蜜の香りで虫が寄ってこないか心配なほど。まだ、NZ製であまり使っている人もいないようですが、結構お勧め。
今回は単純な比較でしたが、長期に使い続けると、風合いに違いが出てきますので、その辺はまたいずれ書いてみたいと思います。
書き忘れましたが、私はこの手の製品に艶出し効果は求めていません。というか、あえて艶が無いのが好きです。
ではでは