RYEMASHの日記

がんがん使って、しっかりお手入れ

SFでもいかが 2 と誤り謝り?

雨です

なんとかなるかなと外出したら、帰りに思いっきり降られました。

こういう日は、家で本でも読んでるのが良いですね。

というわけで、SFのご紹介続き。といいつつSFはバカ系一冊だけにして、SFではない教養ものもご紹介。今回は、理屈っぽい話で出した例の誤りも書きます。

超有名なバカSF小説です。他のSFで必要な科学知識などは一切必要ありません。TV化や映画化もされました。映画はオープニング曲が最高。でもこれはギリアム監督、パイソンズ主演でやって欲しかったな。今日みたいな鬱陶しい日にはこういうバカ小説(ほめ言葉)がいいかも。ちなみに、この小説の様々なネタはこの後の他の作者の作品にも良く使われますので、読んでおくと、あぁあれかぁと気づくことも多いかと思います。蛇足ですが、この本はシリーズ化されてます。が、面白いのはやっぱり最初のこれですね。

  • 共生生命体の30億年 リンマーギュリス

一般向けの科学解説本で、前回のアナロジーでのガイア理論で例に出した元ネタです。あれからこの本を見つけて、ざっと読んでみると、彼女自身が名前を拒否していたわけでは無く、ガイア理論が擬人化、神聖化され、本来の意図と違う形で大衆化されていることを憂いているという内容でした。これを読んだのはずいぶん前で、論旨は勘違いしてませんでしたが、やっぱり時間が経つと、脳内改竄を行うのですね。すいませんでした。ちなみにこの人の論は、瀬名さんのパラサイトイブなんかの元ネタにもなってますので、興味ある方はご一読をお勧めです。

これも、有名な科学本。上記リンマーギュリスとは論を異にする科学者です。ただ論を変に解釈されて利用されてしまったところや、様々な生物学を論拠としたSFに影響を与えたという意味では結構似てます。これも一読をお勧めします。ただこの人の宗教に対する不信はものすごく、もはや敵対心を持っているともいえます。なので、そういうのを信じてる人にはお勧めしません。私はかなり共感しますけどね。

鈍器です。これで殴られたら気絶くらいはしそう。内容的にも、全く免疫の無い人は寝落ちするでしょうが、特に自己言及に関わる科学的解説書として、また読み物としても面白い一冊です。ずいぶん古い本で、初版は確か79年くらい、日本では90年前後、私が学生の頃に流行りましたね。でも、未だに科学一般の棚に置かれている程名著です。これは、曲解とかは無いですが、例えば円城塔Self-reference ENGINE系のSFは先にこういうのを読んどくと、楽しく読めます。ちなみに、作者はちょっと科学に興味のある中学生向けに書いたとの事。この人も、読者のリテラシーを高く設定しすぎだよ。

ってな訳で、SFというより、科学系の本のご紹介になってしまいましたが、こういうのもたまにはどうですか、ということで。

ではでは