RYEMASHの日記

がんがん使って、しっかりお手入れ

革用オイル比較 その2の補足

不利な条件

昨日の革用オイル比較ですが、ちょっと補足です。

今回比較したオイルは大きく2系統に分かれます。マスタングとRWレザーコンディショナーが動物系オイル。尾山、Tapir、ラナパーが植物、鉱物系オイルです。ハンドクリームとオリーブは除外。

で、この2系統ですが、水滴実験の写真を見ていただけると分りますように、植物、鉱物系のオイルの方が強くはじいてます。これは、こちらの系統はワックス成分が強く、表面を保護する傾向が強いせいでしょう。

逆に動物系は中にじっくり浸透して、中から革を守る傾向が強いようです。

もちろんコレは傾向の強さであって、両系ともオイル、ワックス双方の性質はもっていますが。(マスタングの蜜蝋は保革効果で入っている訳ではありませんが)

このため、今回のように、短時間の放置ではどうしても動物系の方が不利になります。

実際、これらの製品を使う場合、動物系のオイルは塗布後一晩くらいは置いて、完全にオイルが浸み込んでからブラッシングします。

植物、鉱物系のもの、例えばTapirはほぼ塗った直後にブラッシングしないとワックスが白く浮いてきたり、尾山も30分くらいの放置で十分だったりします。ラナパーはちょっと微妙で、適切な時間が分り難かったりしますが。

なお同じ動物系でも、マスタングとRWを比べると、RWの方が少し水が浸み込んでいるように見えますが、これはマスタングの浸透スピードが異常に早く、この短時間でも結構浸透するからです。RWも一晩置けばほぼ同じになるでしょう。これは馬とミンクの違いなのかも。

こんな感じで、どんな風に革を守りたいのか、どんな環境で使うことを想定しているのか、仕上げの好みはどうか等など、色々な方向から好みの一品を見つけていくのが、難しくもあり、楽しくもあるのだなと、あらためて思いましたよ。

ってなことで。

ではでは

補足の蛇足

オリーブオイルはEXバージンだからダメだったのかな?いや、要らん考察ですね。タベモノデアソンデハイケマセン。