2016 レザークラフト初め
初心に戻ります
さて、本日はお日柄も良く、絶好の外出日和だったんですが、家に引きこもってクラフト初めです。
本来は正月休みに行う予定だったのですが、飲んで寝てを繰り返しているうちに、手を付けられないままになってしまっていた注文なのです。
発注元は母親。
そもそも、レザークラフトを始めるきっかけも、母親の欲しい鞄を探していて、でも、要件にあうものが見つからなくて、じゃあ作ろうというものでしたので、まさに初心に戻る、クラフト初めです。
ちなみに、作るモノも一作目と同じ、革の巾着鞄です。
では、進めていきますが、もう何度も作成行程は上げてますので、特に目新しい話はありません。私の備忘録レベルです。
まずは設計図。
こちら親から郵便で送られてきました。手書きで来られちゃ作らない訳にはいきません。
しかし、母上よ、単位がメートルです。これで作ったら大仏もびっくりです。
ま、そこは意をくみ取り、かつ、少しバランスの悪いサイズでしたので、少し修正して作ることに。
今回使う革は以前にもちょっとだけご紹介した馬革です。
銀面になるべく傷の無い部分を見つけて、切り出し、トコの処理を行います。
サイズは300×600です。
ここで、トコ面の起毛の向きを丹念に確かめて、トコノールで処理します。
今回は上4/5くらいの部分が、左下から右上方向。下1/5くらいの部分が上から下という方向でしたので、それに合わせてトコノールを塗って、ガラス板で磨きます。
乾いてしまうと、この塗りムラもほとんどなくなります。
で、このトコノールが乾く間に、次の部品、持ち手の準備をします。
以前のトートバッグでもそうだったんですが、どうしても自分のサイズで考えてしまうのです。今回はその反省も踏まえて、折り返した状態で1.8cmくらいのサイズにしてみました。
この部品はコバが見えるので、白ボンで接着し、上に重石をおいて暫く置いておきます。
あると何かと便利な鉄板です。
この挟んでいる間にトコノールが乾きましたので、ちょっとだけ本体に細工をします。
巾着の紐を通す部分の端に切れ目を入れます。
これ、文章では伝えきれないのですが、普通に布の巾着ならば、ミシンでバーッと紐通しを縫って、後は袋に縫えばすぐ終わるのですが、革の場合、厚みがあるので、まず紐通しの幅を大きく取らなければならない。
で、その紐通しの部分を前後で部位合わせずにプラプラさせておいてもいいのですが、幅があるぶん恰好悪い。なので、地の部分だけを縫い合わせて、かつ紐通しの穴を残すという作りを考えた結果の切れ目なんです。全然わかりませんね。
分らんついでに、もう一つの理由は手縫いでは、縫い目をクロスさせるのが難しいのです。ミシンならば問題ないのでが、手縫いの場合、3mmとか5mm幅の菱目打ちで穴をあけますので、縫い目をクロスさせると、下の縫い目の糸を切ってしまう可能性があるのです。
そんなことを勘案しての意匠なのです。
と、グダグダ書きましたが、作業としては、この紐通しの部分を接着します。
とっても分りにくいですが、真ん中の線を折り線として、折り返します。
このため、重なり合う革の端1mmと一番上の線上1mm幅くらいに接着剤を付けています。上記の写真は既に接着剤を付けた状態です。
微妙すぎますが、ここを分厚くすると、必然的に縫い目の余白が大きくなりますので、そうしないために、なるべく狭く、最小限菱目で穴が打てる程度にくっつけます。マスキングテープが大活躍です。
で、折り返して圧着し、縫い穴をあけて縫い終わったのがこちら。
紐通し部分の完成です。柔らかくするために揉んでみたので、ふにゃっとなってます。
本日の作業としては、先ほどの持ち手にステッチを入れるとこまでを考えていて、とりあえず縫い穴は開けたのですが、タイムアップです。
といいますか、縫うだけなら騒音も発生しないので、夜でもできるのですが、私的に細かい作業は無理な状況になってます。理由はご想像の通りです。
てことで、残りは明日の作業で、順調にいけば明日完成予定です。
あ、一つだけTipsを。
菱目打ちで穴をあけた後、ちゃんと穴が通っているか確認するには、光に透かすのが楽で確実です。
こんな感じで日に透かしてみます。ここで、貫通していない所があれば、縫う前に菱錐で穴を貫通させておくと作業が楽です。
てな感じで、本日の作業でした。よし、疲れを取るか。
ではでは