歪曲収差
MFでは不可避
久し振りにカメラそのものの話題でも。
今使用しているm4/3システムでは、デジタル補正することを前提として作られているシステムですので、電子接点を持たない完全MFシステムでは、レンズの生性能がそのまま表れてしまいます。
その中でも一番目立つのが歪曲収差。ディストーションとも言われるものです。
特に対象に近付くとかなり顕著になってきまして、例えば以前も上げたこの一枚。
こちらはNOKTON 25mmで撮影したのですが、RAW現像時に歪み補正をかけないと、上記の様に樽型の歪みが発生します。
これに歪み補正、-21をかけるとこうなります。
瓶の輪郭が真っ直ぐになりました。
この辺りは、敢えて収差を残して、膨らんだ画作りにするのもアリだし、こうやって、補正するのもアリかと。被写体に合わせて補正のあり無しを考えていきましょう。
ちなみに、これがプロミナーになると、
広角特有の大きなパースは付くものの、歪曲収差は殆どありません。同じ電子接点無しの完全MFなんですが、レンズの設計思想が違うんでしょう。
この辺りが、建築写真に向いているという謂れなのかも。
更に極端な例は魚眼ですね。これは、魚眼風のキャップレンズですが、こういう収差を残した画も面白いものです。
こんな感じで、レンズの素の性能を考えながら、更に補正のあり無しを現像時に思案しつつ画を作って行くのが、電子接点無しMFの楽しみでもあります。
てことで
ではでは