酒器の出会い
久し振り
ちょっと過去のエントリを調べてみると、86日ぶりの酒器追加です。鈴木進さんと清岡幸道さんのぐい呑み、片口を買って以来です。
ただ、今回はこれまで手を出さなかった方向に行ってみました。
備前はこれまでも手に入れてきましたが、薄手のシュッとしたものが中心でした。白磁に関しては、自分の呑み方には合わないかなと避けてきたのです。
購入したのは、以前もご紹介した高島屋の器百選。ここの展示は作家さんがいらっしゃるので、買っても買わなくても、お話を伺うのが面白いのです。
で、今回もフラッと寄って見たのですが、開催していたのが、北野勝久・平岡仁 二人展 。
まず目を惹いたのは、平岡仁さんの備前。元々備前というか焼き締めが好きですので、上記の写真にもあるぐい呑みは一目惚れでした。
問題?は白磁。この時展示にいらっしゃったのは、北野勝久さん。白磁の作家さんです。
私的には前述の通り、白磁は綺麗過ぎて、繊細過ぎて自分の呑みのスタイルには合わないと思っていたのですが、会話の中で「多少の緊張感をもって呑む酒も良いですね」と言われ、同意してしまいました。
確かに、ちょっと特別な日に少しの緊張感を持って呑むのも良いかなと。
グダグダ書くのはここまでにして、モノのご紹介でも。
内側は釉が張ってあって、外側は削りと釉のアクセントです。
外の釉は銅が入っていて、かすかに青緑に発色しています。
形は、外の釉に引っ張られて、遊びのある面白い歪みが出ています。
この歪みが無ければ、買うことは無かったかと。
かなり薄く削っているとのことで、この様に光が通っています。
これは、良い吟醸なんかを呑んでみたいのですが、今のところ合う徳利や片口を持ってないなぁ。
続いて、備前。
なんというか、岩から形を切り出したような雰囲気を持つ器です。
今までは永井健さんのような、スッキリした焼き締めが好みだったのですが、こういう荒々しいのはどうだろうと、興味を持ったものです。
敢えて不安定感さを感じる五角形ってのも面白い。
内部の窯変も良い感じです。
てことで、ちょっと好みの幅を広げようと思った酒器たちでした。
ではでは