久地円筒分水
初訪問
JAPAN BREWERS CUPをなんとか我慢し、今日も散歩に勤しみます。
目的地は久地円筒分水。存在はずっと知っていたのですが、訪れるのは初めて。多摩川から平瀬川沿いにしばらく歩くと到着です。
サイフォン方式でくみ上げられた水が、4方向に流れ出しています。
こんな風に縁から滑らかに流れ出しています。竣工以降改修しているのかどうかは分りませんが、鏡の様な水面を見ると、正確に縁の高さが調整されているのがわかります。
施設はこのように全体が金網で囲まれていますので、写真を撮るのは結構大変です。今回は17mmの超広角を使いましたが、台とか使わずに金網を避けて全体像を収めるにはこれでギリギリです。
周りは大きなマンション等も建っており、今では本来の用途の灌漑用水分割としては使われておりません。
水面に映った木々が綺麗です。春には桜が咲くそうで、その時期には更に綺麗でしょう。
流れ落ちた水は、この様に各水路に流れ込んでいきます。この流れは一番広い灌漑面積をカバーするもの。
その他の面積用はこの様に狭い仕切りで仕切られています。比率は正確に7.415 : 38.471 : 2.702 : 1.675となっているそうです。下三桁まで考えられていることから、当時の技術の高さと、灌漑用水の重要性が伝わります。
青空と太陽が綺麗に反射しています。
一番大きい水路を望む方向から。
先ほども書きましたが、この2本の桜が咲く時期に、また訪れてみたいものです。
先ほどから、昔々と書いていましたが、竣工は1941年と、思ったより昔では無いのですね。工法は 鉄筋コンクリート造で、設計者の平賀栄治さんは1982年までご存命だったいう話を聞きますと、近代と現代のはざまの設備という感じでしょうか。
以前訪れた銀座奥野ビルの竣工が1932年と聞くと、モダンな銀座と、田園風景が広がる郊外ってのは全く違った生活があったのでしょう。それは今でもそうですね。
てことで
ではでは