素人が語るカメラ話 その3
歪曲収差編
さて、たまに来るカメラ話です。今回は歪曲収差、ディストーションといった方が通りがいいかもです。
要は真っ直ぐな線が真っ直ぐにならないという収差なんですが、実際に試してみると予想と違う結果になったのが興味深いところです。
m4/3システムはデジタル補正を含めてのシステムらしいので、電子接点を持たないMFレンズだと収差がそのまま反映されるという前提で試してみました。
設定は全てSS1/50、F5.6、ISO200、5300Kです。
では、まずはこの収差を気にし出したm4/3 NOKTON 25mm F0.95から。
Voigtlander NOKTON 25mm F0.95 TypeII
かなり強い樽型収差が出ています。真ん中が盛り上がる感じですね。これが気になりだしてからは現像時に補正しています。
続いて今の常用レンズ。ULTRON。
Voigtlander Ultron 35mm F1.7 Aspherical
収差は殆どありません。これ、レンズ設計の違いというより、m4/3で35mmフルサイズイメージサークルレンズを使うと、真ん中付近の一番美味しいところを使うので目立たないだけなのかと。
ここまでは想定通りなんですが、m4/3用の電子接点ありレンズ。つまり最適化がされたはずのレンズを使うと。
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
意外に樽収差が目立ちます。今回は全てカメラ内現像でjpeg撮って出しなんですが、改めて見ると補正が必要なレベルです。これが正しいのか、上手く補正が効いてないかは微妙なところです。
これが今回一番驚いたところです。
その他のレンズではこんな感じ。
Voigtlander HELIAR classic 75mm F1.8
ちょっと上にあおってしまいましたので真四角では無いですが、収差は見られません。これもフルサイズイメージサークルだからかな。
Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4
同じくちょっとあおってしまいましたが、NOKTONでも収差が殆ど無いのは、フルサイズだからでしょうか。
ラストはオマケでこちら。
PROMINAR 8.5mm F2.8
殆ど気になりませんが、ほんの少しだけ糸巻き型があるようにも見えます。
でも、m4/3専用超広角で収差を押さえた設計だけのことはありますね。
さて、ここまで比べてきましたが、別に収差が無いレンズが良いと思っている訳ではありません。魚眼とか敢えて収差があるのも面白いし。
ただやはりレンズ毎の癖を知るのは大事かなってことです。被写体によって収差を残したり、修正したりと。
てことで、レンズ毎の性格を比べてみるのも面白いモノです。
ではでは