M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
少し詳しく
さて、本日はズームレンズデイです。お次は少し細部のご紹介。
既に手に入れた方々が詳しいレポートをされているようですが、この一本は何か書きたくなる魅力があるのです。
まずは外見から。
金属外装で質感は十分。その分氷点下では手袋無しじゃ辛いかも。
サイズはNOKTON 25mmに比べて、長さ、太さ、重さが一回り大きくなった感じです。特に太さの違いが一番気になる点でしょうか。ただし、先ほど書いた様にホールド性は良好です。
各リングも適度な重みがあって、不用意に回ってしまうようなことはありません。
レンズ本体には5段の手振れ補正ISのON/OFFスイッチとL-Fnボタン。L-Fnボタンは何を割り付けるか悩み中なんですが、問題はISスイッチ。
これはオリンパス製品全般に言えるのですが、どうにも説明書がショボいというか、動作の説明が適当なんです。
レンズの説明書では、このレンズ側ISをOFFにすると、ボディ側の手振れ補正もOFFになるとありますが、これは機種依存です。E-P5では、OFFにしてもボディ側の手振れ補正は効きます。なので、三脚使用時など手振れ補正を切る場合には、レンズ側、ボディ側双方の補正を別個に切る必要があります。
またE-P5の場合、このレンズの売りとなっている6.5段の5軸シンクロ手ぶれ補正は使えませんが、レンズ側の手振れ補正との最適化はされるようで、最新ファームにすることで、レンズ側では補正できない回転ぶれ補正効果が得られます。
そう考えると、普段はレンズ側、ボディ側双方の手振れ補正をONにしておくのが良いかと。電池は食うでしょうが。
フィルター径は72mm。レンズ構成は11群17枚ととんでもなく複雑なので、前から覗いてもなんだか良くわからない見た目です。
フードは専用のバヨネット方式。キチンとロックされるので、不用意に外れることは無さそうです。広角から望遠までケラレずにカバーするものなので、これは変えることも、その必要も無いでしょう。
ワイド端では、フードの先端までマウント部合わせて15.5cmくらい。
テレ端では19.7cmくらい。伸び幅は4.2cmってところです。
この機種を選んだ大きな理由が、このマニュアルフォーカスクラッチ機構。ピントリングを手前に引くことで、距離指標が現れ、瞬時にAFからMFに切り替えることができます。
ピントリングも適度な粘りがあって十分使い易くはあるのですが、さすがにヘリコイド式の様に、指にちょっと力を入れて、超微妙にピンを合わせるのは難しいですね。
なお、このクラッチですが些細ながら使い易い点が一つ。
AF/MFの切り替えはボディ側のAF/MF切り替えボタンでも可能なのですが、この場合、AELが解除されてしまいますので、また測光し直す必要があります。その点、このマニュアルフォーカスクラッチでMFに切り替えるとAELが保持されたままになります。スポット測光などで狙った光量に合わせている時はかなり便利です。
但し、ExifにはマニュアルフォーカスクラッチでMFにしてもAFと記録されるようですが。
最後にディストーションの確認と少しだけAFのお話しです。
まずは、ワイド端。
ワイド端での最短撮影距離は15cmなので、先にフードにぶつかるほど近づけます。といいますかこの写真では、フードがぶつかって、暗くなってます。
収差は少し樽型になってますね。
また、この時一応AFの合焦マークは出ていたのですが、かなりズレてます。これはボディ側AF機能の問題なのでしょうが、ここまで近づく場合にはMFにした方が良さそうです。
続いてテレ端。
テレ端の最短撮影距離は45cm。こちらは逆に少し糸巻きでしょうか。
さて、ここまでざっと見てきましたが、m4/3の機動性をスポイルする大きさと重さ以外は隙がほぼありません。まぁ、これで大きいとか重いとか言ってたらフルサイズの方に怒られそうですが。
てことで
ではでは