2年ぶりのレザークラフト 作成後記
仕上げながら
そもそも、何か作ろうと思い立ったのはA-2用の鞄が欲しかったというのが3割、残り7割は部屋に置いてある革から、「いつまで置いておくつもりだ」というプレッシャーを浴び続けていたからです。
そんな訳で作り始めた訳ですが、デザインを考え出すと、やはりフラップを付けようかなとか、ポケットやマチを付けようか、なんて色々手を入れたくなるのです。
ですが、そういうモノなら市販品でもありそうだし、以前も作ったし、どうせなら絶対ないモノってことで、今回の超シンプル型に落ち着いたのです。
では仕上げつつその他のお話を。
まずは接着面の仕上げ。
以前も書いた気がしますが、Gクリアではみ出した部分は乾いてから針で取ります。乾く前に下手に拭き取ろうとすると却って汚くなりますので、この方法がお勧め。
コバの白ボンドで付けたところも針で取れるのですが、そうすると隙間が出来てしまいます。
ひっくり返すなら見えなくなるのでそれでも良いのですが、今回はコバを見せる仕様ですので、ここはカッターで削り表面を綺麗にします。
ただ、本来コバを見せるなら、こんな風にボンドが層になってはみ出すこと自体が失敗なのです。接着面をもっと荒らして、ボンドも少し水で溶いて浸透するように付けるべきでした。
上がカッターで揃えて、トコノールで磨いたモノ。下がトコノール処理前です。
この馬革はコバが柔めなので、あんまり綺麗なコバにはならないようです。
今回の作業では思いのほか手順を覚えていたのですが、効率良く作業を行うための諸々を忘れていました。例えば道具の配置、次の作業を見越した手順、縫っている最中の針の置き方等々。そんな理由で雑になった部分が所々見受けられます。
ここまで処理をして、オイルアップです。
馬革なので、迷わずマスタング。これはブーツで使っているのでさすがに迷いません。
塗り終わったらハンガーにかけて、しばらく浸透させます。2年以上置いておいた革なのでかなり乾燥していた模様。
浸透したら、ワイプオールで拭いてブラッシングをして完成です。しなやかな銀面が戻ってきました。
ストラップは以前作った牛革のモノを付けてみました。肩掛けならこれでもいいかも。
こんな感じで。
でも、おそらく肩から滑り落ちてきますので、やはりNinja strapで袈裟懸けかな。
忘れていた作業と言えば、道具の後処理も忘れていました。
椿油で菱目打ちを拭いておきます。
こんな感じで終わった久しぶりのレザークラフト。作業自体は4時間ほどでしょうか。ミシンを使えば裁断含めて10分もあれば終わるような簡単なモノですが、手縫いの分10年使っても壊れない自信があります。
材料費は途中のビール2本分くらいでしょう。
しかし、作業を終えてショックだったのは、次の日筋肉痛に襲われたこと。体力が落ちて同じ姿勢が辛かったのでしょう。更にショックなのはメガネを外した方が作業し易かったこと。完全に老眼です。
寄る年波には勝てないねぇ。という寂しい締めです。
てことで
ではでは