RYEMASHの日記

がんがん使って、しっかりお手入れ

2年ぶりのレザークラフト 作成後記

仕上げながら

そもそも、何か作ろうと思い立ったのはA-2用の鞄が欲しかったというのが3割、残り7割は部屋に置いてある革から、「いつまで置いておくつもりだ」というプレッシャーを浴び続けていたからです。

そんな訳で作り始めた訳ですが、デザインを考え出すと、やはりフラップを付けようかなとか、ポケットやマチを付けようか、なんて色々手を入れたくなるのです。

ですが、そういうモノなら市販品でもありそうだし、以前も作ったし、どうせなら絶対ないモノってことで、今回の超シンプル型に落ち着いたのです。

では仕上げつつその他のお話を。

まずは接着面の仕上げ。

f:id:RYEMASH:20180128203023j:plain

以前も書いた気がしますが、Gクリアではみ出した部分は乾いてから針で取ります。乾く前に下手に拭き取ろうとすると却って汚くなりますので、この方法がお勧め。

f:id:RYEMASH:20180128203244j:plain

コバの白ボンドで付けたところも針で取れるのですが、そうすると隙間が出来てしまいます。

ひっくり返すなら見えなくなるのでそれでも良いのですが、今回はコバを見せる仕様ですので、ここはカッターで削り表面を綺麗にします。

ただ、本来コバを見せるなら、こんな風にボンドが層になってはみ出すこと自体が失敗なのです。接着面をもっと荒らして、ボンドも少し水で溶いて浸透するように付けるべきでした。

f:id:RYEMASH:20180128204506j:plain

上がカッターで揃えて、トコノールで磨いたモノ。下がトコノール処理前です。

この馬革はコバが柔めなので、あんまり綺麗なコバにはならないようです。

今回の作業では思いのほか手順を覚えていたのですが、効率良く作業を行うための諸々を忘れていました。例えば道具の配置、次の作業を見越した手順、縫っている最中の針の置き方等々。そんな理由で雑になった部分が所々見受けられます。

ここまで処理をして、オイルアップです。

f:id:RYEMASH:20180128205037j:plain

馬革なので、迷わずマスタング。これはブーツで使っているのでさすがに迷いません。

f:id:RYEMASH:20180128205142j:plain

塗り終わったらハンガーにかけて、しばらく浸透させます。2年以上置いておいた革なのでかなり乾燥していた模様。

f:id:RYEMASH:20180128205250j:plain

浸透したら、ワイプオールで拭いてブラッシングをして完成です。しなやかな銀面が戻ってきました。

ストラップは以前作った牛革のモノを付けてみました。肩掛けならこれでもいいかも。

f:id:RYEMASH:20180128205501j:plain

こんな感じで。

でも、おそらく肩から滑り落ちてきますので、やはりNinja strapで袈裟懸けかな。

忘れていた作業と言えば、道具の後処理も忘れていました。

f:id:RYEMASH:20180128205709j:plain

椿油で菱目打ちを拭いておきます。

こんな感じで終わった久しぶりのレザークラフト。作業自体は4時間ほどでしょうか。ミシンを使えば裁断含めて10分もあれば終わるような簡単なモノですが、手縫いの分10年使っても壊れない自信があります。

材料費は途中のビール2本分くらいでしょう。

しかし、作業を終えてショックだったのは、次の日筋肉痛に襲われたこと。体力が落ちて同じ姿勢が辛かったのでしょう。更にショックなのはメガネを外した方が作業し易かったこと。完全に老眼です。

寄る年波には勝てないねぇ。という寂しい締めです。

てことで

ではでは