ワークブーツ 9870 1700Km
敢えて濡らしていく
一時期は9875に100km程水をあけられていた9870ですが、気が付いたら追いついていました。
9870も1700Kmです。
もう、大きな変化は無いのですが、何となくクシャとした感が強くなってます。
更に、以前見られた金属的な輝きが復活しています。
ソール交換で少し戻った反りも復活。歩き易さも復活。これが、9875に追いついた理由かも。
左足の内側のシワも更に深くなっていますが、サブタイにある濡らしていくってのはこの辺に関係しています。もっというと、先に書いたクシャとした見た目や、金属的な輝きも関係してます。
積極的と言っても、シャワーで濡らすとか、水たまりに突っ込むとか、そこまでの積極性はありません。雨の日でも気にせず履く程度。
それは前から変わらないのですが、先日の大雨で革の内側まで染み込むほど濡れた後、見た目や履き心地が大きく変わったのです。良い方向に。
予想はしていたのですが、濡れることで革が柔らかくなり、ウェットフォーミングの様に足に馴染むようになります。1700km越えた今でも体感できるほど。
また余計なオイルやワックスが落ちるので、金属的な艶が戻るのです。
先日オイルアップした直後の艶消しが嘘のよう。
じゃあ、購入したらすぐに雨に濡らすのが良いのかというと、お勧めしません。
一番の理由は、痛くて履けなくなる可能性が高い。買ったばかりで型が付いてない状態でガッツリ濡れると、その時だけは革が柔らかくなり、伸びたりもするので一瞬履きやすくなりますが、乾く際に縮んで硬くなるので、特にクロンダイクのような硬い革だと、痛くて履くのが嫌になります。
二番目は色。ある程度履いて染めも落ちてきた後なら染みにもなり難いのですが、購入した直後では、染料が輪染みになる可能性が高い。この黒い色なら分からないでしょうが、明るい色の靴なら、まずいことになりそうです。
染料の話で言うと、このクロンダイクは比較的雨に弱く、染料が溶け出します。なので、ソールが黒くなってくるようですが、それがソールとの一体感を生むとも言えるかなと。
てことで、今期は地味に一番活躍した9870でした。
ではでは