歴史を愉しむ一本
10000年前から
久し振りにビールから始まりましたので、お次も久しぶりとなるワインでも。
本日はこちら。
マカシヴィリのムツヴァネです。
最近見かけるようになったグルジア(ジョージア)ワイン。ワイン発祥の地とも言われていて、紀元前8000年、つまり今から見ると10000年前から作られているワインです。
特徴はクヴェヴリと言われる甕に入れ、更に地中で醸造されること。
ラベルにも甕のデザインがなされています。
そういえば以前科博で開催されたワイン展を見に行った時にもこの甕が展示されていました。
その際買った本にも載ってます。
このワインはオレンジワインとも言われていますが、それは味わいでは無く、色です。
アンバーとも呼ばれる琥珀色をしています。
さて、モノとしての説明はこの辺にしておいて、重要なのは味。
正直店で試飲した時には、温度が低すぎたのか、硬くて味も香りも殆ど感じられなかったのですが、ゆっくりと温度を上げつつ飲んでいくと面白い。
最初はとにかく渋みと苦み。酸味もあるのですが、これ白ワインだっけかと思う程フレッシュさも果実感もありません。その代わり何かハーブの様な香りや味が立ってきます。
方向性は全く違いますが、同じように色付きの白ワインということで、ジュラのヴァンジョーヌの様な酒精強化っぽい感じがするほど。
ここから温度を上げて、空気に当てていくと、角が取れて少しまろやかさが出てきます。が、これは硬質感も味わう方が面白いかな。
おそらく、このワインを冷えたグラス一杯で頼むとがっかりするかも知れません。デキャンタまでする必要はありませんが、赤ワインと同じように、空気に触れさせ、ゆっくり温度を上げながら飲むのがお勧めです。
値段も落ち着いているので、ちょっと変わった贈り物にも良いかも。
てことで
ではでは