3足まとめてオイルアップ
そして下半身への負担が。。。
本当は先週あたりから徐々に行おうと思っていたブーツのオイルアップなのですが、例のギックリ事件のせいで、延び延びになってました。
そんな今朝は起き掛けから良い天気。布団を干して、せっかくならブーツも一新するかと、3足まとめてオイルアップすることにしました。
まずはオイルアップ後の姿。
特に9875はギラギラした艶では無く、しっとりとした艶になりました。8119はパッと見あまり変わりはないのですが、細かいシワが少なくなって表面の潤いが戻っています。
3足と書きつつ2足しか写ってないのは、9870の仕上げは一昼夜掛かるので今日はオイルを入れたとこまでで終わっているからです。
ここから個別に。といってもこれまでのやり方と特に変えたところは無いのですが。
まず、8119から。去年購入した際に少しだけオイルを入れたぶりですので、一年ぶり初めての本格的なケアです。歩行距離は265km。
使う道具はいつも通り。こちらにはレッドウイング純正のレザーコンディショナーを使っています。
手入れ前にブーツ全体の様子をよく見、手で感触を確かめると、もともと柔らかい革なのでしなやかさは残っているのですが、先ほども書いた様に表面に細かいシワが入ってきている様子。
割れてきたりはしないでしょうが、ちょっと多めにオイルを入れて、表面に浮きだすような感じに仕上げる方針で行きます。
順番はステインリムーバで表面の汚れと古いワックスを落とし、リムーバが乾いた後、ペネトレイトブラシでオイルを塗り、手のひらで全体に伸ばします。
このブーツにリムーバを使うのは初めてでしたが、色落ちはかなり少なめです。芯通しでしっかりした染めなので、予想通り。
オイル塗布時のコツとしては、片手はなるべくオイルを付けずに綺麗にしておくこと。作業中、ちょっとウエスを切ったり、ブラシをかけ直したりなんてこともあるので、片手は使えるようにしておくと何かと楽です。コロッケの衣を付けるときと同じですね。
オイルを入れた後はオイルが革に染み込んで、表面がワックスの艶消しになるまで待ちます。このオイルと革と今日に温度では1時間くらいでした。
そこから、豚、馬とブラシをかけたモノがこちら。
うん、見た目ははとんど変わりない。
元々オイリーかつ柔らかな革なので、履きならすのは簡単な反面、型も付き難いので、何というか征服した感は少ないブーツです。いや、そんなモノを求めている訳ではありませんが。
続いて、9875。こちらは慣れたモノで、いつも通りのケアです。歩行距離は1745km。
オイルはTapirのレーダーバルサム。
このオイルはワックス成分がかなり硬いので、新たに塗る前にリムーバーでしっかりと古いワックスを落とします。しっかりと言っても、リムーバーをべちゃべちゃ使うのでは無く、指に巻いたワイプオールに少し多めに浸透させ、ササっと手早く拭いていく感じです。革にリムーバーが浸透してしまうようではやり過ぎです。
そこから一気に作業を進めます。
先ほどの8119では1時間程置いてからブラッシングしましたが、バルサムでは手のひらで塗ってる最中に浸透したのが分かりますので、塗ったら直ぐにブラッシングです。
出来上がりがこちら。
なんかコントラストを上げ過ぎた写真にようになってますが、実際こんな感じです。
艶もギラギラでは無くしっとり。
さて、今回は少しリムーバについて多めに書きましたが、正直リムーバは使っても使わなくても良いかなと思っています。但し、使わない場合でも、硬く絞ったウエスでブーツ全体を拭くことはするでしょう。要は古くなったワックスを含めた汚れは取るべきで、その方法としてリムーバを使っているということです。
てことで、流石に3足一気にオイルアップは腰に来ます。更に言うと床に座っての作業ですので尻にも来ます。
今度作業用の座布団でも買おう。
ではでは