Sennheiser MOMENTUM True Wireless その後
1ヵ月経って
ゼンハイザーのMOMENTUM True Wirelessも購入から約1ヵ月経ち、操作や音にも馴染んできたところで感想です。
まずは問題点から。
問題点1:初期不良
以前の記事にもちょっと書きましたが、購入直後からL側のタッチパネルが反応しないという事象が度々発生しています。かつ最近頻度が増え、復旧にも時間がかかるようになってきました。
復旧させるには一度ケースに戻し、電源を切る必要があるのですが、最近は一度戻しただけでは治らず、何度か出し入れする、または長時間ケースに入れっぱなしにする等が必要になってきました。
こういう時、本体のみで電源操作ができないのは不便です。といいますか、そもそもこういう事象が発生すること自体が問題なのですが。
実際の使用に関してはL側のタッチが効かなくても実は大して問題はありません。BTは繫がって音はでますし、音量はスマホの物理ボタンで上下できますので。ただ、トランスペアレンシーモードに移行できないのは不便。
また、一度アプリから初期化したのですが、それでも治らず、更に再ペアリングするには両側のタッチが必要なので、しばらく本当に使えなくなって焦りました。結局この時も数分ケースに入れっぱにしていたら治ったのですが。
とりあえず、今は在庫も少ないようなので、修理にしても交換にしても時間がかかりそう。もう少しして、潤沢になってきたら修理に出しましょう。
問題点2:ケースからの出し入れと形状
初期不良は私だけの問題かもしれませんが、こちらは他の方もレポートしているようです。
このイヤホンをケースに入れるとこんな感じ。
上すぼまりの紡錘形。プリンを想像してもらうといいかも。これが、前から見てもこうですし、後ろからも見てもこう。
さらに上から見ても。
見事にすっぽりとはまっています。
要はケースから取り出す際に指が引っかかるところが何処にもないのです。
せめてプリンのカラメル部分にほんの少しでも出っ張りか引っ込みがあるか、ケースと本体の間に隙間があればそこから取れるのですが、それが無いので、ケースの蝶番側からグイッと引きはがすように取らざるを得ません。
引きはがすという表現を使ったのは、本体とケースが結構強い磁力でくっ付いているからです。
この大き目の〇が磁石。結構強め。
で、この引きはがす際に結構な頻度でケースの蝶番を過剰に開いてしまうのです。
蝶番はケースの大きさに比べて小さいので、既に少しガタガタしてきました。
この点に関しては、本体はしょうがないので、ケースを改良して欲しいところです。
と、問題点を挙げてきましたが、ここからは満足なところ。
音質
これにつきます。
モニターイヤホンのように良いところも悪いところもあからさまに鳴らすような方向性では無く、どんな曲でも楽しく聴かせる方向です。BTイヤホンの圧縮通信でモニター的な方向性を求めてもしょうがないので、これは正解だと思います。
具体的に言うと、音の定位が尋常じゃ無く明確です。前後左右、上下方向にギターやベース、ドラム等がはっきりと定位します。まるでオブジェクトオーディオの様。古い音源でも同様ですので、もしかすると何らかのDSPをかけているのかも知れませんが、それが良い方向に効いてます。
音の定位が良いと、音量を上げてもうるさく感じず、各場所からの楽器の音が大きくなるイメージ。なのでついつい音量を上げ過ぎてしまいがち。耳の健康のためには注意が必要です。
後は何だろう、先ほどのモニターライクの音じゃないというのとは反しますが、音源の質はあからさまに聴かせます。間違って同じ曲をAAC256とALACで入れていたのですが、なんかモヤっとしてるなと思ったら、AAC音源の方でした。aptXで圧縮はされていても、その辺は衰えた耳でも分ってしまいます。なので、よく聴く曲はALACやFLACに入れ替えています。
最後はこれ。
トランスペアレンシーモード
所謂外音取り込みモードで、アクティブノイズリダクションとは逆に外音をマイクで取り込んで位相を変えずに再生します。これが便利。
最初にも書いた様に、この本体は引っかかりが無いので、手に持ってもコロコロと転がり、収まりが悪いのです。
こんな形なので。
ですので、ちょっとした買い物などの際には、イヤホンを外さずに店員さんと会話ができるこのモードはとても便利なのです。もちろん、きちんとした会話をするときには外してケースにしまうのは礼儀だと思いますが。
てことで、音質や機能は満足。使い勝手は改良の余地あり、特にケース。初期不良は話にならんといったところが、1ヵ月後の感想でした。
ではでは