もう一つの粕取りジン
そして、飲み比べ
前回、日本酒酒造所蒸留、粕取り焼酎ベースのジンとしてナイトトラベラーをご紹介しましたが、実は同じく粕取り焼酎ベースのジンとして、こちらも購入していました。
LAST EPISODE 0 -MODEST-です。ナイトトラベラーとは打って変わってお洒落なボトル。いやナイトトラベラーとは方向性の違うお洒落さといった方が公平かな。
これも200mlで2200円とお高いのですが、せっかくの粕取り焼酎ベースのジンなので、飲み比べ用途として許容範囲です。
こちらは、真澄の酒粕をベースに千代むすびがジンとして仕上げているようです。
詳しくは分かりませんが、おそらく、焼酎としての蒸留工程までは真澄、ボタニカルを加えてジンに仕上げるまでが千代むすびなのかなと。
なんか難しいことが書いてありますが、味が美味けりゃ御託はいらねぇという、意識の低い私です。
さて、お味ですが、今回は初めから冷凍庫に入れてキンキンにしたのを、一枚目に写っている錫のぐい飲みでいただきました。
結論から言いますと普通だ。いや、粕取り焼酎ベースの甘さと香りは面白いし、ボタニカル、特にジュニパーベリーをかなり強く感じるという意味では特徴的なクラフトジンなのですが、同じ文脈で普通のクラフトジンなのです。
という感想を抱いてホームページを見てみると、どうやら、個性は出しつつも、ロンドンドライジンを意識して作ったとありますので、そう見当違いではないようです。
ただ、ナイトトラベラーを飲んだ後だと、もっと個性を出してもいいんじゃない?、と思える味でした。いや、ジンに何を求めているんだって話ですが。
で、せっかくナイトトラベラーの話が出ましたので、いま冷凍庫に入っているジンを飲み比べてみることにしました。同じグラス、じゃなくて同じぐい飲みで。
まずはナイトトラベラー。やはり冷凍庫でキンキンに冷やして飲むと美味い。そして錫の酒器が合う。
常温で飲んだ時のリンゴ感と甘さはそのままに、よりシャープな味わいになっています。冷凍しても消えないリンゴ香はさすがって感じ。温度が上がるにつれて変化する香りも面白いものです。
私的なナイトトラベラーの飲み方は冷凍庫ショット一択ですね。
続いて、かなり前にご紹介したドイツのGINSTR。こちらは、シトラスとハーブが冷凍でもガツンと来ます。この味わいならジントニックに合うのもうなずけるところ。
面白いのは、味わいは違っても、ナイトトラベラーとGINSTRはなんか似てるんです。冷凍しても消えない個性や、フィニッシュの甘さなど。
てことで、ジンの懐の広さと、美味さを再確認した夜になりました。
あ、LAST EPISODE 0のジントニックは試していませんが、まぁ美味いだろうと予想は付くので、せっかくのクラフトジンは冷凍でゆっくりと楽しみます。
ではでは