RYEMASHの日記

がんがん使って、しっかりお手入れ

DACで悩む

必要ないんだけど

少し前からPCで音楽を聴いていると、プチっというノイズが入るようになりました。最初は気にしていなかったのですが、徐々に頻度が増えてきたので、さすがに何とかしなくちゃと原因を探ったところ、どうやら外付けのDDC、USBから同軸デジタルに変換する機器がダメになっているよう。

このDDC(Digital Digital Converter)はM2Techのhiface evoってのを使ってきたのですが、スイッチも無く全時間通電状態なのでさすがに電源周りがダメになったっぽいのです。

ならばとDDCDACを探して見たのですが、どうも低価格帯と高価格帯に2分化されているようで、ちょうどいいのがあんまりないのです。

求める仕様としては最低でもPCMで24/192。DACならばDSDがあるに越したことは無いって感じなのですが、色々探した結果これにしました。

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NuPrimeのuDSDです。

既に生産終了品なのですが、ヨドバシに在庫があったので購入しました。

PCMは24/384、DSDはDSD256まで行けます。32bitまでは無理ですが、そもそもそんな音源持ってないので問題なし。DACはバスパワーのモバイル用ESS ES9010K2Mなので、その辺うるさい人には受けないでしょうが、私的には問題無し。

大きさはショートホープの箱より少し大きいくらいでしょうか。

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出力はアナログラインアウトと同軸デジタルアウト。入力はもちろんUSBですが横に付いているという変則仕様。あ、一応ヘッドフォンアンプでもあるので出力には可変ボリューム付きのヘッドフォンアウトもあります。このボリュームはスイッチにもなっていて、DACとして使う場合にはカチッと回す必要があります。DDCで同軸ラインアウトの場合は回す必要はありません。

で、とりあえず接続すると、問題無く認識されました。今のwin 10はUSB Audio Class 2.0に対応しているので、ハイレゾもOK。

ここまでは良かったのですが、せっかくなのでと、DSD256の再生を試したところからはまったのです。

プレイヤーはfb2kでDSD再生用のドライバを入れたのですが、DSD256のサンプリング周波数は対応してませんと出て再生できません。DSD64/128は再生できるのですが。

結局、amazonの本製品のレビューワーの方が書いている内容を参考に、入れるドライバのバージョンを下げて、幾つか設定すると、無事再生可能になりました。

面倒でしたが、出てきた音を聴くと、苦労の甲斐もあったかなと。

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音の傾向はカラッとした硬質系。NuPrimeの元であるNuForceもそういう傾向でしたので、エンジニアの嗜好なのかも知れません。

デジタルアウトとアナログアウトの差では、そもそものアンプがマランツの乾いた音なので、傾向は似ています。ですが、アナログアウトの方が色気があって好みです。

と書いてきてなんですが、苦労したDSD256に関しては、そんな音源の曲はもってないのです。今回試しに一曲だけダウンロードしましたが、今後も増えることは無いでしょう。ですが、機器のポテンシャルを使い切れないってのが気に入らなくて今回の様な事態になった次第。

だったら最初からそんなスペックの製品を買わなきゃいいのにってのは言いっこなし。

てことで、一皮むけた音楽生活が始まった記念に一杯傾けたってことです。

ではでは

NT01AX 2週間使ってみて

切れない

本当に切れないのです。接続も電池も。

初代NT01が発売されてから1年も経たないうちにここまで進化するとは思いもしませんでした。以前に、TWSの問題点は接続と電池と書いたことがあるのですが、その2点が見事にクリアされています。

接続性で言えばこの2週間ほぼ毎日使って、東京駅や横浜駅などにも行ったのですが、3回ほどプチっといった程度。ヘッドフォンを含め、これまで使ったどのBT機種よりも強固です。

電池に関しては、搭載されているSoC QCC3026の特徴であるロールスワッピング。これはペアリングした際に、左右で電池残量の多い方がメインでプレイヤーとつながるという機能です。

以前、Momentumで再生時間を計った際に、最終的にメインのRが0%になっても、サブのL側は37%の残量がありました。ロールスワッピングはこの偏りを出来るだけ少なくして、左右の電池を使い切ろうというモノです。

実際に計測したのがこちら。

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Android9からは、このようにBT機器の残量が表示されますので、momentumのように専用アプリが無くてもある程度の残量がわかります。

この時は、Rがメインでつながって、100%からスタートです。ちなみに100%の時はLがつながることもあるようですので、この辺りは表示には表れない細かい桁があるのでしょう。

接続はaptXです。

このまま、一度も接続を切らず、つまりロールスワップをしないで再生すると、8時間で再生が止まりました。スペック通りですが、それでも旧NT01やmomentumのほぼ2倍の再生時間です。

次に、約2時間毎に一度接続を切って、再接続をする。つまりロールスワップをした場合です。

2時間後の残量は以下の通り。

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Rが80%まで減っています。これを再接続つまりロールスワップすると。

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95%の残量があるLにスワップされます。

こんな風に、残量の多い方をメインで接続する訳です。

このまま、2時間毎、残量が10%を切ってからは数十分毎に再接続を繰り返すと最終的に、両方3%まで同等に減りました。

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そして、この10分後に再生停止です。

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画面の時間を見て頂ければお分かりのように、開始が13:04、停止が23:14ってことで、10時間再生し続けました。

なんというか、凄いとしか言いようがありません。

更に言うと、実際の使用時には適宜ケースにしまい、その度に充電されるので、体感というか実働としての稼働時間は更に伸びるわけです。

こうなると、momentumの立場はという話になりますが、正直なところ先にこのAXを手に入れていれば、momentumは買わなかったかも知れません。使い勝手の面でも、AXは左右で明確に形が違うので、目で見なくても左右が判別できる、ケースから取り出しやすい、転がり難い等の利点があります。

音質は完全好みの問題ですので、TWSにどこまで求めるか、ゼンハイザーの音がどれだけ好きかというところです。そういう意味では、momentumを購入したことに個人的に後悔はしていません。

していませんが、普通にお勧めするならば、QCC3026搭載のAXになります。趣味の世界でコストパフォーマンスを持ち出すのは野暮な話ですが、1万円以上の差を見つけられるかというと微妙です。

但し、こう書くと、TWSはSoCの能力に依存してしまっているようにも取れますが、逆に考えると、接続性と電池という基本的な問題がSoCで解決されるなら、後は最終的な音作りに専念できるという面で、伝統的なオーディオメーカーは一日の長があるとも言えます。

各メーカーさんにはぜひ頑張ってほしいな。

てことで、偉そうな締めになったところで。

ではでは

NUARL NT01AX

アップグレード

momentumをメインに使いだしてから、NT01は塩漬けになっていたのですが、それはそれで勿体ないなということで、アップグレードサービスを利用してNT01AXにアップグレードしてみました。

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形状はNT01と殆ど変わりませんが、ゴールド?カッパー?のような仕上げになって、一言でいうとカナブンです。いやカナブンはもう少し緑だな。

という見た目はさて置いといて、旧NT01の一番の問題点は、Android、特にXperiaとの相性の悪さでした。公式にも謳われているほどに接続性が悪かったのです。それがAXでは改善されていると聞いていましたので、そこが一番の確認ポイント。

結論から言いますと、少なくとも室内では全く問題無し。Android9にしたXperia XZ1とペアリングして、スマホを居間に置き、風呂場に入り扉を閉めても全く切れません。これはちょっと感動です。

少し詳しく変遷を語りますと、NT01がNT01Bになって、曲の戻りができるようになり、更にNT01AXになって、aptxとTWS+対応になってます。

TWS+はQualcommの最新SoC、QCC3026で実装されている機能で、本来はプレイヤー側にSnapDragon 845があれば、プレイヤーから左右のイヤホンに直接BT通信ができるというモノですが、845では無くても通信品質は上がっているようです。これがSoCのおかげなのか、Nuarlのモノづくりの上手さなのかは分かりません。

更に利点を挙げると、ロールスワッピングという機能により、左右イヤホンの電池を使い切ることができ、動作時間を劇的に向上しています。これは845無しでも機能します。

ゴチャゴチャ書きましたが、要は切れにくくなり、電池も持つようになったということです。

その他の改善点を挙げますとケースもちょっと変わりました。

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蓋を開けるボタンの回りに囲いを付けることで不用意に蓋が開かないようになっています。これはBからかな。ただ、USB Type-Cじゃないのが惜しいところ。

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ゼンのケースと比べると、高級感は劣りますが、別にそういうのは求めていませんので、コンパクトかつ耐久性に優れているAXのケースの方が好みです。

音質に関してはおそらくNT01と殆ど変わらないはず。androidに繫がるようになったのでcodecがaptxになったという利点はありますが、直接比べた訳ではありませんので、違いは語れません。ただ記憶にある音質ですとフラット寄りの印象だったのですが、一聴するとかなりの低音寄り。ボアついた低音。

まぁ、こう感じるのも途中にmomentumを挟んだせいでしょう。

ちなみに、この印象はイヤーピースをTs-500装着時で、先述のTruegripに換えるとフラットな印象になりました。

あとは何だろな、音が多少後ろ側から聞こえる感じですかね。楽器の分離感もmomentumに比べるとちょっと甘い。いや、そう思わないと、ほぼ2倍の価格のmomentumを持つ意味ないじゃんという心理的バイアスがかかっているのかも知れませんが。

あぁ、後は外音取り込み機能があれば本当にmomentumと同等になれたのに。

しかし、今回は運よくアップグレードで手に入れることができましたが、未だに正規ストアでもヨドバシでも売り切れなんですよね。一応中華ホンではありますが、カスタマサポートもしっかりしてるようですし、何より、こういうアップグレードサービスを用意しているってのは利用者の面から見ても魅力です。

応援したいベンダです。

てことで、実効再生時間等は実験中ですので、またいつかの記事で報告します。

ではでは

Comply TrueGrip™ Pro

Not TRULY WIRELESS PRO

またマニアックなイヤーピースのお話です。現在MOMENTUM True Wireless用にはComplyのTs-167を使っているのですが、どうやら、True wireless用でTrueGrip™ Proってのがあるらしいと知り、試してみることにしました。

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日本での正式取り扱いはまだ始まっておらず、Amazonでは定価の2倍くらいの価格になってますので、Complyから直接購入しました。

本体$19.99、送料$8.99でTotal$28.98、Paypalの日本円換算で¥3,300。3ペアの価格としては妥当なところです。おそらく正式取り扱い時の価格もこんなもんかと。

ちなみに、Proの付かないTrueGripってのもあるようですが、説明を読む限りはSweatGuardがあるかどうかの違いだけのようです。$14.99なので、そっちでも良かったかも。

注文から10日程で届きましたので早速見ていきましょう。

特徴は普通のComplyより少し背が低いところ。

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Ts-400との比較です。左がTrueGrip™ Pro、右がTs-400です。3割くらい背が低くなってます。

これは、充電ケースに入れた際に、ケースとの干渉を避けるためとのこと。MOMENTUM True Wirelessの場合は167でも干渉はないのですが、よりスッと入るのは確か。

じゃあ、特にこちらを選ぶ必要は無いんじゃないかというところですが、違いは外径とコアの形状にもあります。

f:id:RYEMASH:20190224193159j:plainまず外径ですが、Ts-400のMサイズに比べて一回り小さくなってます。ちなみにTrueGrip™ Proは今のところサイズはstandardの1種類しかありません。これにより、耳道への圧迫感が減るのですが、これは外れやすさ、遮音性とのトレードオフです。

更に分り難いですが、Ts-400のコア材がウレタン部分とツライチになってるのに比べて、TrueGrip™ Proの方は1mmくらい引っ込んでいます。このため、イヤホンからの張り出し長が短くなり、先ほどの背の低さと合わさって、耳道への入り込み長が短くなってます。

TWSの場合、落ちないようにグッと耳に押し込むことが多いと思いますが、167とかの長さでは、コアの先が耳道の奥に当たることがあるのです。その点、こちらは押し込んでも問題無し。

Ts-167と比べても、同じです。

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コア径はユニバーサルタイプになっていて、こちらも1サイズです。200/400/500に対応しているらしいですが、お手持ちのイヤホンにフィットするかどうかはComplyのページで確認できます。

実際にMOMENTUM True Wirelessに付けてみたのがこちら。

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コアが少し引っ込んでいる為に、イヤホン本体にぴったりくっ付いています。ユニバーサルコアでも外れる気配はありません。

さて、肝心の付け心地と音質です。

付け心地から言いますと、正直Ts-167から交換した直後は外径が小さくなり、長さも短くなったので、ちょっと不安定な感じがしました。ですが、しばらく付けて動いていても落ちる気配も無く、そのうち慣れてしまいました。それよりも圧迫感と耳道奥への干渉が無くなった快適性の方が勝っている感があります。

音質に関しては、これもコア長に関係するのですが、耳道の奥にぶつからなくなり、ウレタンの潰れがなくなったことで、籠りが少なくなり、スッキリとした少し開放的な音になったようです。ちょっとだけ高音寄りになった感じでしょうか。

遮音性が多少悪くなっているのは否めないところですが、許容範囲かな。

総じてみると、かなり満足度の高い一品です。特に耳道の小さい方には良いのでは無いでしょうか。私の場合はもう少し167と比べてみて、どっちにするか決める予定です。値段も変わりませんし。

あ、最後にサブタイにも書いた、Not TRULY WIRELESS PROですが、Complyには以前からTWS用のイヤーピースがありました。紛らわしいですが全く違うモノです。

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左が今回ご紹介のTrueGrip™ Pro、右がTRULY WIRELESS PROです。

更に短くなっていて、皿のように見えます。こちらは、安定性も遮音性も悪いということで、全く使っていませんでした。これと普通のComplyとの中間を取ったのがTrueGrip™ Proって感じですね。購入の際にはお間違えの無いよう。

てことで

ではでは

Android 9でボリューム調整が改善されるか

もう一歩か

以前からAndroidのボリュームはステップ毎の音量差が大きいというか、ステップが粗すぎて、こうなんというか、もうちょっとだけ大きくしたい際など、微妙にカユイところに手が届かない感がありました。

ですが、先日プレイヤーにしているスマホAndroid 9にアップデイトされ、このアップデイトではボリュームステップ数が30に増えて、細かい音量調整が可能と聞き、早速試してみました。

結論から言いますと、スマホ本体からの操作では確かに30ステップで細かい調整ができますが、momentum true wirelessやAKG N200等のワイヤレスイヤホンからの音量操作では以前のまま15ステップになってしまいます。惜しい。

UIはこんな感じ。

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スマホでボリューム調整を行うと、右側にある縦長のボリュームバーがポップアップします。以前は横長でしたので、少しデザインが変わってます。

これが、本体の物理ボタンでは1ステップ毎に上下するのですが、イヤホンからの操作では2ステップ動いてしまうので、結果的に以前と同じなのです。

先ほど惜しいと書きましたが、実際のところスマホをプレイヤーにしている場合、大抵の場合、ポケットの中など手の届くところに入れてますので、手探りで物理ボタンの操作ができます。

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私の場合、XZ1に少し硬めのジャケットを付けていますので、ボリュームボタンも樹脂に覆われているものの、手探り操作には問題ありません。

このように多少の不便さはあるモノの、15ステップと30ステップの差は体感上というか聴感上でもかなり大きく、これまでのちょっとしたイラッとさから解放されました。

ステップ数を細かく調整できるアプリなんかもあるようですが、もしそのアプリが落ちたりした時に爆音がなったらヤダなってことで、ネイティブで対応されるまで我慢していたのです。

てことで、少し惜しいけど、実用上は問題無しというお話しでした。

ではでは

Sennheiser MOMENTUM True Wireless その後

1ヵ月経って

ゼンハイザーのMOMENTUM True Wirelessも購入から約1ヵ月経ち、操作や音にも馴染んできたところで感想です。

まずは問題点から。

問題点1:初期不良

以前の記事にもちょっと書きましたが、購入直後からL側のタッチパネルが反応しないという事象が度々発生しています。かつ最近頻度が増え、復旧にも時間がかかるようになってきました。

復旧させるには一度ケースに戻し、電源を切る必要があるのですが、最近は一度戻しただけでは治らず、何度か出し入れする、または長時間ケースに入れっぱなしにする等が必要になってきました。

こういう時、本体のみで電源操作ができないのは不便です。といいますか、そもそもこういう事象が発生すること自体が問題なのですが。

実際の使用に関してはL側のタッチが効かなくても実は大して問題はありません。BTは繫がって音はでますし、音量はスマホの物理ボタンで上下できますので。ただ、トランスペアレンシーモードに移行できないのは不便。

また、一度アプリから初期化したのですが、それでも治らず、更に再ペアリングするには両側のタッチが必要なので、しばらく本当に使えなくなって焦りました。結局この時も数分ケースに入れっぱにしていたら治ったのですが。

とりあえず、今は在庫も少ないようなので、修理にしても交換にしても時間がかかりそう。もう少しして、潤沢になってきたら修理に出しましょう。

問題点2:ケースからの出し入れと形状

初期不良は私だけの問題かもしれませんが、こちらは他の方もレポートしているようです。

このイヤホンをケースに入れるとこんな感じ。

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上すぼまりの紡錘形。プリンを想像してもらうといいかも。これが、前から見てもこうですし、後ろからも見てもこう。

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さらに上から見ても。

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見事にすっぽりとはまっています。

要はケースから取り出す際に指が引っかかるところが何処にもないのです。

せめてプリンのカラメル部分にほんの少しでも出っ張りか引っ込みがあるか、ケースと本体の間に隙間があればそこから取れるのですが、それが無いので、ケースの蝶番側からグイッと引きはがすように取らざるを得ません。

引きはがすという表現を使ったのは、本体とケースが結構強い磁力でくっ付いているからです。

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この大き目の〇が磁石。結構強め。

で、この引きはがす際に結構な頻度でケースの蝶番を過剰に開いてしまうのです。

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蝶番はケースの大きさに比べて小さいので、既に少しガタガタしてきました。

この点に関しては、本体はしょうがないので、ケースを改良して欲しいところです。

と、問題点を挙げてきましたが、ここからは満足なところ。

音質

これにつきます。

モニターイヤホンのように良いところも悪いところもあからさまに鳴らすような方向性では無く、どんな曲でも楽しく聴かせる方向です。BTイヤホンの圧縮通信でモニター的な方向性を求めてもしょうがないので、これは正解だと思います。

具体的に言うと、音の定位が尋常じゃ無く明確です。前後左右、上下方向にギターやベース、ドラム等がはっきりと定位します。まるでオブジェクトオーディオの様。古い音源でも同様ですので、もしかすると何らかのDSPをかけているのかも知れませんが、それが良い方向に効いてます。

音の定位が良いと、音量を上げてもうるさく感じず、各場所からの楽器の音が大きくなるイメージ。なのでついつい音量を上げ過ぎてしまいがち。耳の健康のためには注意が必要です。

後は何だろう、先ほどのモニターライクの音じゃないというのとは反しますが、音源の質はあからさまに聴かせます。間違って同じ曲をAAC256とALACで入れていたのですが、なんかモヤっとしてるなと思ったら、AAC音源の方でした。aptXで圧縮はされていても、その辺は衰えた耳でも分ってしまいます。なので、よく聴く曲はALACやFLACに入れ替えています。

最後はこれ。

トランスペアレンシーモード

所謂外音取り込みモードで、アクティブノイズリダクションとは逆に外音をマイクで取り込んで位相を変えずに再生します。これが便利。

最初にも書いた様に、この本体は引っかかりが無いので、手に持ってもコロコロと転がり、収まりが悪いのです。

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こんな形なので。

ですので、ちょっとした買い物などの際には、イヤホンを外さずに店員さんと会話ができるこのモードはとても便利なのです。もちろん、きちんとした会話をするときには外してケースにしまうのは礼儀だと思いますが。

てことで、音質や機能は満足。使い勝手は改良の余地あり、特にケース。初期不良は話にならんといったところが、1ヵ月後の感想でした。

ではでは

Sennheiser MOMENTUM True Wireless その3

操作とか色々編

ファーストインプレッションとしてはラストの3回目は、操作感やその他気になった点などです。

まず操作から。

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プレイヤー操作や着信等の操作はこのロゴ面のタッチコントロールで行います。が、これが中々に癖のある動きをします。

おそらく誤操作防止のためでしょうが、ちょっと触れただけでは反応しません。表現しにくいのですが、ある程度しっかりとタッチする必要があります。

このため、シングルクリックは問題無いのですが、ダブルクリック、トリプルクリックになると、失敗する場合がかなりあるのです。

タッチした際のビープ音も少し遅れて聞こえるので、更に失敗しがち。

今は結構慣れたのですが、ダブルクリックの成功率は9割5分、トリプルクリックの成功率は8割ってところです。

実際のところトリプルクリックは曲の戻しでしか使わないので、そう頻繁に行う操作では無いのですが、クリックのリズムを間違えてダブルクリックになると曲送りになるので、ちょっとイラッとします。

コツはタン・タッタンって感じのリズムです。

この辺りの操作性やタッチ感度は、今後ファームアップデイトで改善してほしいところです。

そういや、これまでの使用中で2回程右のクリックが全く効かなくなることがありました。

ケースに戻して一端オフにすると直ったのですが、これも初期ロットではしょうがないかと、認めていいモノかどうかは一応エンジニアのはしくれとしては微妙なところ。

いずれにしても慣れの必要な操作であるのは確かです。

続いてアプリ。

必須という訳では無いのですが、先ほども書いたファームアップデイトもアプリ経由で行うようなので、入れておくに越したことはないでしょう。

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こちらが基本画面。イヤホンがオンラインの場合のみ操作ができます。

右上の設定ボタンを押すとちょっとした設定ができます。

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私の場合はsiriやgoogleの音声コントロールは使わないので、音声アシスタントへのアクセスをdisableにしています。右側シングルクリックで起動してしまうので鬱陶しかったのがこれで解決。

smart pauseは左右のNFMIが切れた際にプレイヤーを一時停止する機能です。なので、これを適用していてもNFMIが届く距離に両イヤホンを置いていると再生が始まるので注意です。

自動着信は色々試してみたのですが、イマイチ分かりません。どなたか教えてください。

トップに戻って、Transparent Hearingですが、これは外音の取り込みのオンオフとオンにした際に音楽を止めるかどうかを設定できます。

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操作的には右をダブルクリックした際の動作になりますが、これ、本体でも同様の設定にすることができます。

アプリで再生停止に設定しておいて、右をダブルクリックすると外音取り込みモードになって音楽が止まり、外音が聞こえます。

ここでもう一度右をダブルクリックすると、収音マイクがオフになり音楽の再生も始まるのですが、左をシングルクリックすると、外音取り込みモードのまま音楽も再生されます。

ま、会話の邪魔にはなるので、あまり使わない機能ではあるのですがTipsとして。

後はEQなんですが。

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パラメトリックとも言えないですが、この系統のEQはどうにも使い難いので私的にはデフォルトのままです。

ここまで、操作系統のお話しをしてきましたが、ファームアップでもう少し詰めてほしいところです。クリック操作と対応する動作を自由にアサインできれば更に良いのですが。

あと気になる点としては、見てお分かりの様に本体が紡錘形で丸っこいのです。

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このため、ケースから取り出したり、手で持っていてもイマイチ引っかかりが無いというか安定性が無いのが気になるところです。

ここは慣れるしかありませんが。

さて、3回にわたってお送りしてきたMOMENTUM True Wirelessですが、音質と接続性という基本部分は文句のつけようがないレベルに仕上がっています。

後は操作性が改善されれば言うことはありません。

電池の持ちに関しては最新のQualcomm、QCC3026を搭載した機種には負けるでしょうし、True wireless streso plusで両耳側へのBT接続ってのも気にはなりますが、ゼンハイザーというイヤホンの基本性能としての優位性を含めるとしばらくはリファレンスに成り得る機種かと思います。

てことで

ではでは