カバンのお直し
なんですけど。。。
以前作成した、トートバッグですが、やはり持ち手の幅が広すぎて少し持ちにくいとのことで、お直しをすることになりました。
直す部分はこちら。
幅約30mmの持ち手です。
今回はこれを真ん中から折り返して縫い付け、幅を半分にすることに。
作業自体はシンプルなのですが、ちょっと難しいかなと思うところも。
後々、これが、的中してしまうことになるのですが。。。
まずは、折り返して接着する部分をマスキングして、サンドペーパーで荒らし、G17をつけます。
今回はすでに持ち手のステッチがあるので、その内側を縫うことになります。このため、接着面がかなり狭い、かつ、30mmを折り返すことにより、革が4枚重なり、それを狭い面積でくっつけるので、革自身の弾力で接着面が直ぐに取れてくることは予想してました。
が、実際作業してみると、取れてくるどころか、そもそもくっ付かない。
さすがのG17でも取れちゃうんです。
また、折り返し部分も持ち手全体では無く、手の部分だけなので、重しを上手く乗っけることができない。
更に、既に形ができているものなので、持ち手の方向等を作業しやすいように置けないのですね。
ということで、次善の策として、手で折り返し部分を押さえながら、穴をあけることにしました。
これが、失敗の元。
完成したのはこちら。
内側のステッチが今回縫ったところ。
ぱっと見は綺麗。
機能的にもこのように、細くなって、女性の手でも持ちやすくなりました。
が、裏目をみると。
2箇所ほど、目が荒れてますが、こちらはまだマシな方。
こっちはダメダメです。
真ん中あたりで、明らかに目がずれています。
この原因は明らかで、厚手の革を縫うとき、かつ今回のように手で押さえながら縫うときは、菱目打ちを垂直に打たなければなりません。
打ち方は前に開けた穴に2つかぶせて打っていくのですが、表側は穴に合わせたつもりでも、菱目打ちが曲がっていると、裏側では前と違う場所に穴が開いてしまうのです。
気をつけていたつもりですが、手で折り目を押さえながら、菱目がずれないように、かつ厚い革なので何度も打つという、集中力が散逸する状況では、やはり破綻してしまうのです。
慎重に行うなら、そもそも、もう一度キチンと接着し、バイスかなんかで挟んで、落ち着くまで待つか、縫い目の始点と終点だけを先に縫って折り目を押さえてしまうのが正解です。
レザークラフトは行うたびに何らかの課題が見えてくるのですが、いつも根底にあるのは油断と慢心です。
克服するのは難しいものです。
てことで。
ではでは