2016 レザークラフト初め 後記
反省会とTips
さて、後記という名の反省会開始です。
今回もいつものように、失敗部分がいくつかありました。
といいますか、過去作った作品で、設計から施工まで、全て予定通りで終わったことはありません。
今回の一番のミスというか、設計変更してしまったのは、紐通し部分の処理です。
片面だけ切れ目を入れて、地の部分は縫い付けようと思ったのですが、結局縫い付けてしまうと、上手く巾着にならないので、後から革を切ってしまいました。最初からそういう設計であれば、もう少し強度のある縫い方ができたのですが、中途半端な妥協の意匠になってしまいました。
もう一点は、いつもの革切れです。持ち手と本体の縫い付け部分なのですが、縫い穴を開けていた時点で、少し縫い穴間の距離が近いなと思う部分があったのです。
縫うときに気を付けないと、と思っていたものの、結局忘れて、テンションをかけすぎて、縫い穴を切ってしまいました。
この失敗は、毎回一か所はやらかすので、反省が効いていません。原因は集中力なんでしょう。
後は結果論なんですが、紐通し部分をあと5mm広くして30mmにしておけば、もっと巾着として口を絞めるのが楽になったのかもしれません。
この反省が、次に生かせればいいのですが。
続いてTipsです。
部材の接着をしていると、どうしても、接着剤がはみ出したり、特にゴム系接着剤の場合、糸を引いて、革についてしまったりすることがあります。
こんな風です。
微妙ですが、持ち手の端の部分にG17接着剤がはみ出ています。
こういう余計な接着剤が見えてしまったときには、まずは触らないことです。下手に拭き取ろうとかすると、却って汚く広がっていしまいます。
で、敢えて触らずにしばらく置いてから、こんな感じで取り除きます。
針先やつまようじなんかを使って剥がします。
ゴム系接着剤は染み込まない限り、乾いた後からペリペリ剥がせますので、焦らないことが肝心です。
白ボンド系の水溶性接着剤も銀面のような染み込まない所では同じように処理できますが、少し跡が残ることがあります。
トコ面のような起毛した面なら、表面の再処理ができますので、もうあきらめて、乾いた後針先やカッターなんかで接着剤を取って、もう一度トコ処理を行うだけです。
てな感じで、意外にやり直しができるのがレザークラフトの良さでもあります。
失敗しないのが一番なのですが。
てことで
ではでは