マクロ撮影 その2
三脚と深度合成編
さて、今度はキッチリ撮って、マクロのピン幅の様子を見ていきます。
三脚とリモートレリーズを使って、F2.8の開放です。被写体はピン幅が見やすいので、前回と同じ丸い注器。
ブレてない分、更にピンの幅が狭くなっているように見えますし、縞の中に色収差っぽいのも見えます。
ここで、E-M1 MK2の深度合成という機能を使ってみます。それがこちら。
ピンの縞が少し太くなってます。それだけ合焦範囲が広がったということです。
この機能は、フォーカスブラケットで8枚の画を少しずつピンをずらして撮り、それをカメラ内で合成するというモノ。撮影中にぶれると合成に失敗しますので、三脚は必須です。
また、同じ画角で撮っていますが、合成後は画角が狭くなるようです。
ただ、F2.8だとやはり縞の境界線がはっきりし過ぎているので、如何に深度合成でも違和感があります。
ならば絞って単射でF9.0です。
かなり自然な感じになりました。が、やはり微妙に赤と青に分かれていますね。
この絞りで同じく深度合成を使いますと。
うん、変に目立ったところは無くなったようです。
と、マクロで使う分には中々便利な深度合成なんですが、三脚必須、画角が変わる、更に一番の問題はRAW撮影ができないってところでしょうか。合成された画はJPEGで生成されますので、後から調整する幅が狭まります。
ただ、深度合成を使うような場面では大急ぎで何枚も撮るというよりも、落ち着いて一枚を狙うという状況だと思いますので、カメラ内現像でも現像パラメータを変えて気に入った画を作ることができるはず。
気に入った被写体を取る際の最終兵器にはなりそうです。
最後に、マクロレンズとはいえ、60mm、換算120mmの普通の中望遠レンズですので、普通にスナップ用途にも使えます。
いつもの塔ですが、一瞬で合焦。ストレスなく撮れます。
そう考えると、異様に寄れるスナップレンズとして使い勝手は良いかも。軽いし。
てことで、しばらくはこのレンズで遊ぶ日々が続きそうです。
ではでは