ビンテージに酔った夜
外のみの醍醐味
やはり家で自分で手に入れられる酒には限界があるし、貴重な酒なら誰かと感想を交わしながら飲みたいのです。
ならばバーということで、一期一会で出会った酒をご紹介。
まずはこちら。
マディラ酒です。
ちょっと見難いので、こちらをどうぞ。
1880年。140年前の酒です。
これまで色んな酒を飲んできましたがダントツで最古です。BLANDY'S MADEIRAS VERDELHO SOLERA 1880なのかな?
ビンテージにビビりながら口をつけてみましたが、なんというかものすごく美味いマディラです。
ワインとかの超ビンテージにありがちな、味や香りが別の方向に変化するのではなく、しっかりとしたマディラの味。
チョコレートの様な香ばしさ、ブドウの香りと酸味がしっかりと、いや濃縮されて鼻と舌を襲ってきます。ですが、マディラとしてのバランスは崩れていない。脳裏にガッツリと刻み込まれるような味です。22%のアルコール感もしっかり保っています。
液色も曇りなくマディラは半永久的に持つってのもあながち間違いでは無いのではと思わせます。ただ、口開けだったので、バーテンダーさんもかなり苦労してコルクを開けていましたね。
こういう世界遺産モノの酒を飲めるのもバーの面白さです。
続いてバーボン。
60年代のハーパーです。
昔のバーボンは甘さだけではなく、キリっとした辛さとアルコール感があるのですが、これはその典型の様な味です。
以前に飲んだオールドクローの古酒も同じような方向でした。
現在でもそういう方向で作っているバーボンはあるのですが、ボディが薄くなってスッキリし過ぎてるのが多い印象です。そこが年月の重みなのかもしれません。
てことで、先にも書きましたがこういう酒は一期一会。しかも外飲みの機会が減った今なら、財布の薄さをちょっと忘れて楽しみたいなと。
ではでは