雨の日のお遊び
その2
別に洗濯は遊びではないのですが、先ほどの記事を1として、その2です。
ってことは、3もあるのか、ってことは、呑んでいるだろう貴様という読みは正解です。
まぁ、それは後にして、まずはこちら。
少し前にプロの仕事ということで、レザークラフトにおける、糸留めの処理の話を書きましたが、書いたからには試してみようということです。
上の革には、3mmと5mmの菱目で穴を打っています。
ちなみに、このサイズ表記ですが、協進エルとSEIWAの菱目打ちでは上記の通りのサイズ表記。クラフト社の菱目打ちではこの半分の1.5mm、2.5mmと書いてあります。
これは、協進エルとSEIWAでは切っ先の幅を計っているのに対し、クラフト社では根元の幅を計っているからです。なので、協進エル/SEIWAの5mmとクラフト社の2.5mmは同じ仕上がりになります。
で、ここにビニモの0番を通し、幾つか留めの処理を行ってみました。
順に。
1:結ばない方法5mm
5mm目で最後の一目を戻し、2mmくらい残して糸を切り、縛らずにライターで炙って潰したもの。
2:結ばない方法の難しい方5mm
最後の3目を片方の糸だけで縫い進め、3目前から、4目前まで斜めに穴を開け、そこに糸を通し、残った糸をライターで潰したもの。
3:縛って留める3mm
普段やっている、1目戻して、縛ってライターで炙って潰したもの。
4:結ばない方法3mm
1と同じ方法を3mm目で行ったもの。
5:結ばない方法、半田ごて3mm
4と同じ方法ですが、ライターでは無く、半田ごてで溶かして潰したもの。
6:結ばない方法の難しい方3mm
2と同じ方法を3mm目で行ったもの。
で、結論から言うと、やはり強度が必要な縫いでは、3の結んで留めるのがよさそう。
強度の必要ないところでは、4か5。2と6は綺麗に仕上げたいかつ麻糸の場合には良さそう。
1は5mmの縫い穴に対して糸が細いので、一見留まっているようですが、引っ張ると抜ける可能性があります。
うーん、難しいですね。
まず3mmでは、半田ごてで留めるのが、革を焦がす懸念も無く良いのですが、わざわざ半田ごてを用意するのも面倒なので、マイナスドライバーなんかを炙ってコテとして使うのがいいかも。今回はコテとして使うようなドライバーが無かったのですが、今度100均で買ってきて試しましょう。
5mmでは、前にも書きましたが、縫い穴が大きいので、基本縛って留めるのが良さそうです。
問題は、2,6の結ばない方法の難しい方。
これは、ビニモでも麻糸でも使える方法で、上手くなれば、表目にも影響させずに綺麗に留めることができるのですが、何分難しいのです。片方の糸で縫い進むので、この部分の縫い目がおかしくなりがち、かつ、最後に斜めに目打ちで穴を開けるのですが、この穴が大きくなって、却って汚くなるのです。
表目を見ていただくと。
2,6以外の仕上げは最後に一目戻すので、左端の目が2重になり、ちょっともこっとしてます。
2,6は2重にはならないので、左端の目まですらっとしているのですが、逆に、最後から3穴目アタリが乱れています。かつ、縫い目も最後の2つが方向がおかしいのです。
んー悩ましい。
麻糸で、結び目を作らないなら、2,6を習得するべきなんでしょうが、縫いの最後で留めを失敗するのはダメージがデカすぎるので、やはり結んで留めるかな。
と保守的にまとまったところで。
ではでは